2023.8.8時点

（参考）その他の紐付け誤りの事案

公金受取口座の誤登録

課税情報の紐付け誤り

■事案の概要
・ 公金受取口座の登録において、預貯金口座が別
人のマイナンバーに紐付いた事案
※これまでのところ、誤登録による誤入金は確認され
ていない
16自治体22件の誤登録を把握（6/12時点）

■事案の概要
・ 自治体（1団体）において、住民登録されてい
ない課税対象者（住民登録外課税者）について、
氏名・生年月日が同一であった別人（他の自治
体に居住）のマイナンバーが紐付けされていた（1
件）
・ これにより、当該別人のマイナポータルにおいて、
誤って紐付けられた住民登録外課税者の課税情
報が表示された
※マイナポータルで閲覧可能であった情報は、
個人が特定されるものではなかった
※また、誤って紐付けられた情報は、他の機関に
提供されていない

■原因
・ 自治体の支援窓口の端末操作において、マイナポー
タルからログアウトを忘れたため、次に同じ端末で公金
受取口座の登録を行った方が、前に手続を行った方
のアカウントに自身の預貯金口座を登録したもの
※ 税務署が登録申請者と同姓同名の方をデジタル
庁に提供したことによる誤登録が発生

■対策
(1) 新規事案の発生防止
・ ログアウトの徹底をはじめ、公金受取口座の登録支
援に係るマニュアル順守の徹底などについて自治体向
けに通知
・ ログアウト忘れ防止のためのシステム改修
(2) 既存データの総点検
・ 公金受取口座の総点検を実施（誤登録の可能性
が高いもの：940件）。該当者にはマイナポータルか
らの閲覧不可・行政機関等への口座情報の提供停
止済。口座情報の変更手続について郵送
※その他、家族等の口座を登録したと考えられるもの
（約1４万件）については、ご本人の口座に変更す
るようマイナポータルに通知

■原因
・ 当該自治体において、平成29年度に住民登録
外者へのマイナンバーの一括登録作業を行った際
に、最終的に紐付けられた情報が正しいかを目視
で確認したが、不十分であった

■対策
(1) 事務処理状況の確認（７月中）
・ 全国の自治体の紐付けの事務処理の実情を確
認
(2) 紐付けについての点検
・ 紐付け誤りが発生しているおそれがあるものについ
て、個別データの点検を行う
※当該自治体においては、事案の発生を受け、他の
住民登録外課税者の紐付けについても先行的に
点検し、他に誤りがないことを確認済み
(3) 自治体の事務処理方法の見直し
・ 各種申告･申請時におけるマイナンバー記載の徹
底や、マイナンバー照会方法の改善を行うなど

資料４
労災年金の紐付け誤り

■事案の概要
・ 別人の労災年金情報に紐付いた事案
1件（徳島労働局鳴門労働基準監督署）
（8／8公表予定）

※労災年金の給付額や振込先口座に誤りは生じて
いない

■原因
・ 個人番号のシステム登録時にマニュアルに定める
基本4情報（氏名、生年月日、性別、住所）の
照合作業を怠ったこと
・ 登録誤りに気づき、修正を試みたが、マニュアルに
定める手順によらなかったため、別の不具合が生じ
たこと
・ システム上での厚生年金等の受給情報との突合
にて｢不一致｣の表示がなされていたところ、その原
因の確認及びその後の対応を怠ったこと。

■対策
(1) 新規事案の発生防止
・ マニュアルに基づく事務処理の徹底
(2) 既存データの総点検
・ 厚年等情報の受給情報と全件突合し、不一致
が確認された事案で全件J-LIS照会を実施（紐
付け誤りの生じた監督署（１署）においては、全
件J-LIS照会を実施）。