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令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第2報) (2 ページ)

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出典情報 令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第2報)(10/23)《日本病院団体協議会》
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1. 入院基本料の引き上げ
エネルギーコストの上昇、物価上昇など医療提供コストの上昇に対応し、か
つ医療従事者に対する適切な処遇改善を実現するために、すべての入院基本料
の大幅な引き上げを要望します。

2. 適切な食事療養費の設定
入院時食事療養費は、過去20年間以上にわたり一食640円と据え置かれて
います。食材費、光熱費の高騰や人件費の増加により、近年、ほとんどの病院の
給食部門は赤字に陥っており、やむを得ず食材費の厳しい削減等をせざるを得な
い状況にあります。高齢者の入院が増加している我が国において、入院中に適切
な食事を提供することは患者のADLを維持・改善するためにも非常に重要です。
入院時食事療養費の適切な水準への引き上げを、強く要望します。

3. 病棟における介護専門職の評価
近年、病院に入院する患者の高齢化が顕著となり、介護が必要な割合が急増し
ています。今後ますます増え続ける高齢患者に対応していくためには、病院内で
介護業務を担うスタッフの確保が不可欠です。しかし現状、病院における介護職
は看護補助者と位置づけられ、国家資格を持った介護福祉士など専門職がやりが
いを持ち専門性を発揮し働くことが難しく、病院内の介護人材の確保は非常に困
難を極めています。病院医療において、適切に介護専門職が位置づけられ評価さ
れるよう要望します。

4. 病院におけるICT推進のための評価
現在、国が進めている医療DXの推進は、今後の我が国における効率的な医療
提供体制の構築に非常に重要です。しかし病院における電子カルテ、オンライン
資格確認システム、電子処方箋システムなどの導入・維持管理等は、病院にとり
経営的にも大きな負担となっています。また、昨今のサイバー攻撃へ対応するた
めのサイバーセキュリティー体制の構築にも、多額の費用がかかります。改めて、
病院におけるICT推進のための適切な評価を要望します。

5. 急性期入院医療におけるリハビリテーションの充実
現在、中医協総会および分科会において、高齢者の入院の在り方が議論され
ており、急性期入院医療における早期のリハビリテーションの重要性が指摘さ
れています。患者を早期に回復期や慢性期機能の病床へ移動することも重要で
すが、入院中に高齢者のADLを維持することも同じく重要です。ADL維持
向上等加算のさらなる評価や、疾患別リハビリテーション料との併算定化な
ど、急性期入院医療においてのリハビリテーションの充実を要望します。