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(参考資料4)「誰もがいざというとき、安心して頼りにできる精神科医療であってほしい」(小阪構成員提出資料) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24234.html
出典情報 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(第6回 3/3)《厚生労働省》
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誰もがいざというとき、安心して頼りにできる精神科医療であってほしい
「精神科救急医療体制整備に係るワーキンググループ」における「非自発性入院」の取扱い検討について、ご家族が私宛に託したお言葉

「私は嫌がる母を入院させました。
母を半年くらいサポートしましたが、私の気力と体力の限界、また警察沙汰もあり、苦渋の決断でした。
その時、私は“母にとって最後の砦だった”と思います。
だから、私が母を入院させたとき、信じていた息子に裏切られたと思ったと思います。
私は、母を入院させたかった訳でもなく、裏切りたくもありませんでした。
ただただ、自分の限界で・・・
彼女を守り切れないと思ったから・・・
入院が唯一の方法だと思ったから・・・。
この入院は、母にも私にも大きな傷となりました。
もし、孤独で疲弊した私に、保健医療福祉の方から入院以外の知恵を授かっていたら・・・。
もし、即入院ではなく、1日を母と過ごし、その様子をみて入院以外の方法があったのなら・・・。
入院以外の方法がもしできたらと、第2の私のようなものを1%でも減らしてほしいと思っています。」

彼のような想いをしっかり受け止め、彼やお母さんのような声を、そのときやその後、感じられたその切実な想いを
わたくし自身が、きちんと受け止められるひとりの「ひと」でありたいと思うと同時に、ぜひ皆様にも、
どのような在り方があったら、「安心して自分らしく」という暮らしを支えられるものだろうか、
それはもちろん、平時から緊急時までを包括的にとらえ、平時での対応・受診前相談、あるいは入院外医療の提供等、
地域での支えの在り方やこれからの地域づくり等も含めて、一緒に考えて頂けるようになってほしいと思います。
また同時に、
緊急時であっても、必ずしも入院による治療を要さない精神科救急医療対象者の方が、適切に良質に支えられるように、
アウトリーチ型による、本人のための地域から切り離さない支援体制の構築推進、さらには
重篤化防止のために、平時からの適切な地域精神保健医療福祉等支援体制について、皆様のご助力をお願いしたいと思います。

私たちに関することは、私たちも一緒に考えさせてください