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【田母神委員提出資料】[466KB] (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36124.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第230回 11/6)《厚生労働省》
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高齢者ケアにおける専門性の高い看護師の活用
訪問看護利用者には介護・医療ニーズを併せ持つ者が多く、認知症や摂食嚥下障害、褥瘡、緩和ケア等について、
症状の改善あるいは重度化予防を図りながら療養継続を支える体制が必要である。

認知症に関する専門性の高い看護師※の支援による効果

※認知症看護認定看護師、老人看護専門看護師、精神看護専門看護師

認知症看護認定看護師等が介護サービス事業所への訪問や訪問看護の同行訪問により、認知症者の心身状況をアセスメントし、BPSDの背景要因や、
認知症の症状に応じたコミュニケーション・支援方法の見直しについて、介護サービス事業所職員や家族介護者に支援・助言を行った。


・利用者の意欲低下に対するアプローチや易怒性に対する関わり方について、訪問看護師や家族への助言を行った
・介護職員に対し、短文でのコミュニケーションや視覚的なコミュニケーション、興奮しているときのニーズ把握の方法について助言等を実施した

認知症者本人のBPSDの改善、家族介護者の介護負担感の軽減や、支援を受けた事業所職員における認知症・BPSDに関する知識
の向上、認知症ケア力の向上等、一定の効果がみられた。
表1 認知症者のBPSD症状への効果(支援前後のDBD-13※1スコアの変化)
※1 BPSDの13項目に関
する5段階尺度。
得点が高いほどBPSDの
出現頻度が高いことを
示す。

図1 認知症看護認定看護師等の支援が有効だったと思うもの
(支援を受けた事業所の看護・介護職員が回答)(複数回答)
0.0

20.0

利用者が希望する療養場所での暮らしの継続
利用者の介護度の改善
利用者の認知症症状の軽減
利用者のBPSD症状の軽減
利用者家族の介護負担の軽減
スタッフの認知症・BPSDに関する知識の向上

表2 家族介護者の介護負担感への効果(支援前後のJ-ZBI_8※2のスコアの変化)
※2 介護負担感の8項目
に関する5段階尺度。
得点が高いほど介護負
担感が高いことを示す。

スタッフの認知症ケア力の向上
不要な身体抑制の減少
利用者へのケアに要する時間の短縮
事業所としての認知症ケアへの自信の向上
事業所としての認知症ケアへの不安の軽減
事業所としての認知症ケアへの負担感の軽減
他医療機関・他事業所等との連携の強化
事業所の利用者受け入れ 条件の拡大
専門性の高い看護師への理解度
その他

3.0
4.2
1.5
2.1

40.0

60.0



80.0

25.4
看護師(n=67)
22.9
19.4
看護師以外(n=144)
18.8
29.9
34.0
29.9
33.3
35.8
18.8
65.7
48.6
62.7
37.5
11.9
27.1
11.9
13.2
34.3
34.0
35.8
37.5
19.4
20.1
29.9
17.4

28.5

出典:令和元年度老人保健健康増進等事業「認知症患者及び家族支援における認知症看護認定看護師の活用に関する調査研究事業」

40.3