よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解 (1 ページ)

公開元URL
出典情報 GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解(11/28)《日本糖尿病学会》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2023 年 11 月 28 日
GLP-1 受容体作動薬および GIP/GLP-1 受容体作動薬の適応外使用に関する
日本糖尿病学会の見解
一般社団法人 日本糖尿病学会

今般、一部のクリニック等において、2 型糖尿病治療薬である GLP-1 受容体作動薬や
GIP/GLP-1 受容体作動薬を、適応外使用である美容・痩身・ダイエット等を目的として自
由診療での処方を宣伝する医療広告が散見されます。2023 年 11 月現在、供給を上回る需
要増加の影響により複数の製剤において限定出荷が生じていることから、GLP-1 受容体作
動薬を真に必要とする 2 型糖尿病の患者への供給が滞ることのないよう、厚生労働省より
「GLP-1 受容体作動薬の在庫逼迫に伴う協力依頼」が事務連絡として発出されています。
また、肥満症治療薬として薬価収載されたセマグルチド製剤(ウゴービ皮下注)の使用に当
たっては、厚生労働省が最適使用推進ガイドラインを作成し、日本肥満学会が「肥満症治療
薬の安全・適正使用に関するステートメント」を公開しています。
医師とくに本学会員においては、不適切な薬物療法によって患者さんの健康を脅かす危
険を常に念頭に置き、誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒め、国内承認状況を踏
まえた薬剤の適正な処方を行ってください。また、特に本学会専門医による不適切な薬剤使
用の推奨は、糖尿病専門医に対する国民の信頼を毀損するもので本学会として認められる
ものでないことを警告します。
以上