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ライフサイエンス委員会 これまでの議論(論点別)素案 前回からの更新点 (1 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》
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第 112 回
ライフサイエンス委員会

資料 1-3

令和 6 年 2 月 16 日

ライフサイエンス委員会 これまでの議論(論点別)素案 更新版(令和6年2月 16 日)
青字:前回の議論等を踏まえ追記したもの。緑字:記載位置を変更したもの。
1.課題認識・目的
〇ライフサイエンス研究は、基礎生命科学と臨床医学を合わせると世界の論文生産数の
約半分を占め、研究力に大きな役割を果たしている。基礎生命科学・臨床医学ともにハイ
インパクトな論文の日本のシェアは低下。特に基礎生命科学は、論文数全体に占めるシェ
アも減少し研究力の低下が深刻。
〇日本では世界に類を見ない少子・超高齢化が進み、疾病構造が変化していく中で、個
人の生活の様式も大きく変わっている。新型コロナウイルス感染症の流行の後、個人の生
活様式も大きく変わっている。また、AI の進展など、ライフサイエンス以外の技術も大きく
進展し、研究開発の方法論もかわりつつある。
〇このような中、ライフサイエンスの分野でフラッグシップとなるような魅力あるプロジェクト
を提案するなど、この分野を活性化するための議論も重要。また、政府においては現在第
3期健康・医療戦略(令和7年度~)等の政府戦略の検討が始められつつある。
〇これらを踏まえ、ライフサイエンスの中期的な視点、今後四半世紀の在り方などの骨太
な視点での振興・活性化方策を議論。
2.今後のライフサイエンス研究とは?
(1)ライフサイエンス研究とは
‐Curiosity(基礎研究の根幹をなす、生命現象解明への探求心)
‐Methodology(最新計測・解析技術が可能とする、生命科学への新展開)
‐Mission(ライフサイエンス研究として期待されている、健康・医療やバイオといった不可欠
な社会ニーズへの対応・貢献)
この3要素が融合し、お互いに相乗効果を発揮していくのが「今後のライフサイエンス研究」
ライフサイエンスの CMM(Curiosity-Methodology-Mission)を達成する上で、医学、情報学、
数理科学・AI、生物学、疫学、人文・社会科学等の多彩なバックグラウンドを持つ専門家チー
ムが連携・糾合していくことが重要。個の技と総合力で勝負していく。
(2)ライフサイエンスの CMM(Curiosity-Methodology-Mission)の今後の潮流
①Curiosity(生命現象解明への探求心)
〇新しい研究領域を生み、将来的な研究力向上につながる研究の多様性の源泉は個人
の知的好奇心。
〇ゲノム配列が解明できるようになり、「氷山の一角」しかわかっていなかった生命現象と
遺伝子配列の関係が徐々に明らかになり、これからが生命現象解明の正念場。
〇高次の脳機能解明や免疫機能、がんのメカニズムなどまだまだ未解明の現象が多い。
例えば脳科学研究においては、ヒトのこころや社会性の解明にも手が届きつつある。
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