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資料2-29 ワクチン接種後のGBS報告一覧[440KB] (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html |
出典情報 | 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》 |
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第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度第1回薬事
審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
ワクチン接種後のギラン・バレー症候群(GBS)が疑われる※症例(重篤)
※抽出基準:症状名がギラン・バレー症候群として報告された症例。
期間
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
内
報
告
対
象
期
間
内
報
告
対
象
期
間
内
評価
再評価
No.
ワクチン名
年齢・性別
2024(令和6)年4月15日
基礎疾患等
経過
接種後日数
2022/12/01 接種前体温:不明、予診票での留意点:なし
A病院にて、1回目インフルエンザHAワクチン「KMB」(ロット番号516A)接種。
2022/12* 中旬よりの両下肢の筋肉痛様の痛みが出現。
2022/12/25 痛みが軽快したが、両下肢の脱力が出現し、歩くと膝崩れを起こすようになった。
2023/01/04 歩行困難にて当院を初診。
2023/01/05 末梢神経伝導検査や脳脊髄液検査での蛋白細胞乖離からギラン・バレ症候群と診断。
2023/01/06 入院し免疫グロブリン大量療法を行って軽快した。
2023/01/11 退院。
2023/03/25 軽度の起立歩行障害あり。
2023/04 だいぶ良くなってきたが、まだ完全に回復はしていない。
ギラン・バレ症候群は未回復。
【GBS調査票】
≪臨床症状≫
・2022年12月25日:両側性かつ弛緩性の上肢や下肢の筋力低下が発現。
・筋力低下を来した上肢や下肢における深部腱反射の低下または消失。
・報告時点までの、症状の極期におけるHughesの機能尺度分類:「3:歩行器、または支持があれば5mの歩行が可能」
≪疾患の経過≫
・単相の疾患パターンを有し、筋力低下の発現から最悪の状態までの間隔が12時間から28日間であって、その後に臨床的安定期を迎えた。
≪電気生理学的検査≫
検査日:2023年1月5日
・GBSと一致する(遠位潜時の延長、M波振幅の低下、F波出現頻度の低下、F波潜時の延長)
≪髄液検査≫
検査日:2023年1月5日
・髄液検査:細胞数:2/μL、糖:55mg/dL、蛋白:97mg/dL
・蛋白細胞解離あり
≪画像検査≫
検査日:2023年1月7日
・馬尾の造影病変
≪自己抗体の検査≫
検査日:2023年1月5日
抗GM1抗体:陰性、抗GQ1b抗体:陰性
≪先行感染の有無≫
・先行感染なし
1
インフルエンザHAワクチン
23歳・男性
「KMB」(516A)
なし
2
インフルエンザワクチン
自己免疫性甲状腺炎
高脂血症
別紙参照
自己免疫性甲状腺炎
高脂血症
2023年10月24日(接種当日)、A病院にてインフルエンザワクチンを接種。
2023年11月1~2日(接種8~9日後)、発熱。新型コロナ、インフルエンザの検査を受けたが共に陰性。症状はその後軽快。
2023年11月17日午前10時30分(接種24日後)、新型コロナウイルスワクチンを接種。接種前の体温は36.3℃。
2023年11月19日(接種26日後)、両手指の感覚異常と頭痛出現。
2023年11月21日(接種28日後)、味覚障害出現。
2023年11月22日(接種29日後)、A病院神経内科受診。右口角が下がってきており、また右側の頭痛継続、右顔面神経麻痺として抗ヘルペスウイルス薬(バラ
シクロビル塩酸塩)、プレドニゾロン処方。その後も症状は進行して起き上がるのも困難な状態となる。
2023年11月24日(接種31日後)、A病院神経内科入院。髄液検査、自己抗体検査実施。顔面神経の麻痺は両側に及んでおり、嚥下障害、構音障害、味覚障
害、自律神経の失調によると思われる起立困難、座位の保持困難等があり、ギラン・バレー症候群の疑い例として同日より免疫グロブリンの大量静注療法を
中心とした加療開始。
2023年11月27日(接種34日後)、画像検査(磁気共鳴画像診断(MRI)撮像)実施。両側顔面神経に造影病変あり。
2023年11月28日(接種35日後)、電気生理学的検査実施。GBSとは一致しなかった。
2023年11月30日(接種37日後)、未回復。
44歳・女性
3
インフルエンザHAワクチン
44歳・女性
*デンカ(729-A)
4
乾燥弱毒生麻しん風しん混
合ワクチン*武田薬品
(Y308)
18歳・男性
乾燥弱毒生おたふくかぜワ
クチン(鳥居株)*武田薬品
沈降B型肝炎ワクチン
症状名
転帰
ブライトン分類レ
ベル
因果関係
2022/12/1 接種当日
2022/12/25 接種後24日
2023/1/4 接種後34日
2023/1/5 接種後35日
2023/1/6 接種後36日
2023/1/11 接種後41日
2023/3/25 接種後114日
ギラン・バレー症候群
未回復
1
α
ギラン・バレー症候群
顔面麻痺
未回復
不明
4
γ
ギラン・バレー症候群
未回復
4
γ
ギラン・バレー症候群
回復
4
γ
本例は、医師により報告(MR経由)された。
本例は、おたふくかぜワクチンの商品名が特定されていないため、自社製品相当として報告するものである。
なし
2023/09/19 MRワクチン1回目(任意接種)、おたふくかぜワクチン(商品名不明)、B型肝炎ワクチン同時接種。
2023/10/17 足のしびれ、手のしびれ、ギランバレー症候群の可能性あり。
2023/11/17 当院への連絡もなく、その他医療機関への受診もなく、1ヵ月で自然に治った。回復。
2023/9/19 接種当日
2023/10/17 接種後28日
2023/11/17 接種後59日
1
専門家の意見
資料2-29
審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
ワクチン接種後のギラン・バレー症候群(GBS)が疑われる※症例(重篤)
※抽出基準:症状名がギラン・バレー症候群として報告された症例。
期間
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
内
報
告
対
象
期
間
内
報
告
対
象
期
間
内
評価
再評価
No.
ワクチン名
年齢・性別
2024(令和6)年4月15日
基礎疾患等
経過
接種後日数
2022/12/01 接種前体温:不明、予診票での留意点:なし
A病院にて、1回目インフルエンザHAワクチン「KMB」(ロット番号516A)接種。
2022/12* 中旬よりの両下肢の筋肉痛様の痛みが出現。
2022/12/25 痛みが軽快したが、両下肢の脱力が出現し、歩くと膝崩れを起こすようになった。
2023/01/04 歩行困難にて当院を初診。
2023/01/05 末梢神経伝導検査や脳脊髄液検査での蛋白細胞乖離からギラン・バレ症候群と診断。
2023/01/06 入院し免疫グロブリン大量療法を行って軽快した。
2023/01/11 退院。
2023/03/25 軽度の起立歩行障害あり。
2023/04 だいぶ良くなってきたが、まだ完全に回復はしていない。
ギラン・バレ症候群は未回復。
【GBS調査票】
≪臨床症状≫
・2022年12月25日:両側性かつ弛緩性の上肢や下肢の筋力低下が発現。
・筋力低下を来した上肢や下肢における深部腱反射の低下または消失。
・報告時点までの、症状の極期におけるHughesの機能尺度分類:「3:歩行器、または支持があれば5mの歩行が可能」
≪疾患の経過≫
・単相の疾患パターンを有し、筋力低下の発現から最悪の状態までの間隔が12時間から28日間であって、その後に臨床的安定期を迎えた。
≪電気生理学的検査≫
検査日:2023年1月5日
・GBSと一致する(遠位潜時の延長、M波振幅の低下、F波出現頻度の低下、F波潜時の延長)
≪髄液検査≫
検査日:2023年1月5日
・髄液検査:細胞数:2/μL、糖:55mg/dL、蛋白:97mg/dL
・蛋白細胞解離あり
≪画像検査≫
検査日:2023年1月7日
・馬尾の造影病変
≪自己抗体の検査≫
検査日:2023年1月5日
抗GM1抗体:陰性、抗GQ1b抗体:陰性
≪先行感染の有無≫
・先行感染なし
1
インフルエンザHAワクチン
23歳・男性
「KMB」(516A)
なし
2
インフルエンザワクチン
自己免疫性甲状腺炎
高脂血症
別紙参照
自己免疫性甲状腺炎
高脂血症
2023年10月24日(接種当日)、A病院にてインフルエンザワクチンを接種。
2023年11月1~2日(接種8~9日後)、発熱。新型コロナ、インフルエンザの検査を受けたが共に陰性。症状はその後軽快。
2023年11月17日午前10時30分(接種24日後)、新型コロナウイルスワクチンを接種。接種前の体温は36.3℃。
2023年11月19日(接種26日後)、両手指の感覚異常と頭痛出現。
2023年11月21日(接種28日後)、味覚障害出現。
2023年11月22日(接種29日後)、A病院神経内科受診。右口角が下がってきており、また右側の頭痛継続、右顔面神経麻痺として抗ヘルペスウイルス薬(バラ
シクロビル塩酸塩)、プレドニゾロン処方。その後も症状は進行して起き上がるのも困難な状態となる。
2023年11月24日(接種31日後)、A病院神経内科入院。髄液検査、自己抗体検査実施。顔面神経の麻痺は両側に及んでおり、嚥下障害、構音障害、味覚障
害、自律神経の失調によると思われる起立困難、座位の保持困難等があり、ギラン・バレー症候群の疑い例として同日より免疫グロブリンの大量静注療法を
中心とした加療開始。
2023年11月27日(接種34日後)、画像検査(磁気共鳴画像診断(MRI)撮像)実施。両側顔面神経に造影病変あり。
2023年11月28日(接種35日後)、電気生理学的検査実施。GBSとは一致しなかった。
2023年11月30日(接種37日後)、未回復。
44歳・女性
3
インフルエンザHAワクチン
44歳・女性
*デンカ(729-A)
4
乾燥弱毒生麻しん風しん混
合ワクチン*武田薬品
(Y308)
18歳・男性
乾燥弱毒生おたふくかぜワ
クチン(鳥居株)*武田薬品
沈降B型肝炎ワクチン
症状名
転帰
ブライトン分類レ
ベル
因果関係
2022/12/1 接種当日
2022/12/25 接種後24日
2023/1/4 接種後34日
2023/1/5 接種後35日
2023/1/6 接種後36日
2023/1/11 接種後41日
2023/3/25 接種後114日
ギラン・バレー症候群
未回復
1
α
ギラン・バレー症候群
顔面麻痺
未回復
不明
4
γ
ギラン・バレー症候群
未回復
4
γ
ギラン・バレー症候群
回復
4
γ
本例は、医師により報告(MR経由)された。
本例は、おたふくかぜワクチンの商品名が特定されていないため、自社製品相当として報告するものである。
なし
2023/09/19 MRワクチン1回目(任意接種)、おたふくかぜワクチン(商品名不明)、B型肝炎ワクチン同時接種。
2023/10/17 足のしびれ、手のしびれ、ギランバレー症候群の可能性あり。
2023/11/17 当院への連絡もなく、その他医療機関への受診もなく、1ヵ月で自然に治った。回復。
2023/9/19 接種当日
2023/10/17 接種後28日
2023/11/17 接種後59日
1
専門家の意見
資料2-29