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資料1-3 評価技術の概要 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39435.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第160回 4/17)《厚生労働省》 |
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第160回先進医療技術審査部会
令和6年4月17日
資料1-3
先進医療B 人工内耳植込術 一側性感音難聴 (概要)
手術
手術後
一側性高度または重度感音難聴患者
対象症例:38例・解析集団:36例
言語習得後の一側高度または重度感音難聴
罹患側の平均聴力が70 dB HL以上、もしくは
罹患側の最高語音明瞭度が30%以下
難聴の発症から6か月以上経過し、他の治療
での聴力改善が期待できない
反対側の平均聴力が40 dB HL以内
手術により悪聴耳側に人工内耳を挿入
両側高度感音難聴の治療に用いられる人工
内耳と同一の機器を一側性高度または重度
難聴患者に適用
悪聴耳への人工内耳装用後
語音弁別能:騒音下での聴取能が改善
聴力:聴取閾値の改善
方向定位:方向感の改善
安全性評価:手術時から24週間の有害事象の有無、
人工内耳の不具合の有無および術後4週間目の創
部の確認
被験者背景:
全38症例における年齢の平均値±標準偏差
(中央値)は、47.6 ± 16.5歳(52歳)であった。
性別は男性18例、女性20例であり、男性47.9
± 15.9歳(52歳)、女性47.2 ± 17.4歳(51.5
歳)であった。
騒音下での語音弁別検査
100%
80
80%
60
60%
40%
20%
0%
40
20
0
術前
有効性主要評価項目(騒音下での語音弁別検査)
術前と比較して平均32.7%改善した。
40%以上改善を示した有効例は、36例中19例(52.8%)であった。
有効性副主要評価項目①(方向定位検査)
d値は平均32.3° 改善した。
4°以上改善した有効例は、 32例(88.9%)であった。
有効性副主要評価項目②(音場閾値検査)
4周波数平均による平均聴力は平均58.2dB HL改善した。
30dB HL以上改善した有効例は、36例全例(100.0%)であった。
装用後12ヶ月
自由音場閾値検査
平均聴力 [dB HL]
方向定位検査
d値 [°]
正答率 [%]
手術前
術前
装用後12ヶ月
100
50
0
術前
装用後12ヶ月
安全性主要評価項目
有害事象は、38例中30例(78.9%)43件認められた。重篤な有害事象は
1例(2.6%)1件発生した。いずれも既知の有害事象であった。
結論
本先進医療の実施前後における騒音負荷の語音弁別検査、方向定位
試験及び自由音場閾値検査に関する検討を36 症例に行った。その結
果、40%以上の症例において無治療ヒストリカルコントロールと比較して
良好な改善を示した。また、安全性に関する検討を38症例に行った結
果、いずれも既知の有害事象であり、治療によるベネフィットはリスクよ
り大きいと判断されることから、治療が有効であると判断した。
令和6年4月17日
資料1-3
先進医療B 人工内耳植込術 一側性感音難聴 (概要)
手術
手術後
一側性高度または重度感音難聴患者
対象症例:38例・解析集団:36例
言語習得後の一側高度または重度感音難聴
罹患側の平均聴力が70 dB HL以上、もしくは
罹患側の最高語音明瞭度が30%以下
難聴の発症から6か月以上経過し、他の治療
での聴力改善が期待できない
反対側の平均聴力が40 dB HL以内
手術により悪聴耳側に人工内耳を挿入
両側高度感音難聴の治療に用いられる人工
内耳と同一の機器を一側性高度または重度
難聴患者に適用
悪聴耳への人工内耳装用後
語音弁別能:騒音下での聴取能が改善
聴力:聴取閾値の改善
方向定位:方向感の改善
安全性評価:手術時から24週間の有害事象の有無、
人工内耳の不具合の有無および術後4週間目の創
部の確認
被験者背景:
全38症例における年齢の平均値±標準偏差
(中央値)は、47.6 ± 16.5歳(52歳)であった。
性別は男性18例、女性20例であり、男性47.9
± 15.9歳(52歳)、女性47.2 ± 17.4歳(51.5
歳)であった。
騒音下での語音弁別検査
100%
80
80%
60
60%
40%
20%
0%
40
20
0
術前
有効性主要評価項目(騒音下での語音弁別検査)
術前と比較して平均32.7%改善した。
40%以上改善を示した有効例は、36例中19例(52.8%)であった。
有効性副主要評価項目①(方向定位検査)
d値は平均32.3° 改善した。
4°以上改善した有効例は、 32例(88.9%)であった。
有効性副主要評価項目②(音場閾値検査)
4周波数平均による平均聴力は平均58.2dB HL改善した。
30dB HL以上改善した有効例は、36例全例(100.0%)であった。
装用後12ヶ月
自由音場閾値検査
平均聴力 [dB HL]
方向定位検査
d値 [°]
正答率 [%]
手術前
術前
装用後12ヶ月
100
50
0
術前
装用後12ヶ月
安全性主要評価項目
有害事象は、38例中30例(78.9%)43件認められた。重篤な有害事象は
1例(2.6%)1件発生した。いずれも既知の有害事象であった。
結論
本先進医療の実施前後における騒音負荷の語音弁別検査、方向定位
試験及び自由音場閾値検査に関する検討を36 症例に行った。その結
果、40%以上の症例において無治療ヒストリカルコントロールと比較して
良好な改善を示した。また、安全性に関する検討を38症例に行った結
果、いずれも既知の有害事象であり、治療によるベネフィットはリスクよ
り大きいと判断されることから、治療が有効であると判断した。