資料 こども・高齢化 (90 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20240416zaiseia.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/16)《財務省》 |
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給付の範囲
○ 諸外国の動向を見ると、軽度な症状に対する医薬品の処方制限をするといった対応が取られているほか、医薬品の有用性が低いもの
は自己負担を増やす、薬剤費の一定額まで自己負担とするといった対応が取られている。
◆ 軽度な症状に対する医薬品の処方制限(イギリスの例)
医療費の抑制のため、重症ではない症状を有する患者に対する
処方医薬品の交付を減らし、OTC医薬品の購入を促すようにする
ため、2019年、NHS England によるガイダンスが発行されてい
る25。
25 NHS 、Guidance on conditions for which over the counter items
should not routinely be prescribed in primary care.
(出所)「国民が安心してセルフメディケーションできるICTやIoT技術を活用したOTC医薬品の
販売・授与に関する調査研究」(研究代表者 昭和大学薬学部 赤川圭子氏)
◆ 薬剤の種類に応じた患者負担割合の設定(フランスの例)
抗がん剤等の代替性のない
高額医薬品
国民連帯の観点から
負担を行うべき
医療上の利益を評価して分類
(医薬品の有効性等)
0%
重要
35%
中程度
70%
軽度
85%
不十分
100%
◆ 薬剤費の一定額までの全額患者負担(スウェーデンの例)
年間の薬剤費
患者負担額
1,150クローネまで
全額患者負担
1,150クローネから
5,645クローネまで
1,150クローネ
+
超えた額の一定割合
5,645クローネ超
2,300クローネ
(注)1クローネ=14円(2024年4月中において適用される裁定外国為替相場)
◆ 保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大
OTC化済医薬品
技術料等
保険給付
保険給付
3割自己負担
3割自己負担
OTC化済医薬品
技術料等
全額自己負担
全額自己負担
OTC化済医薬品
技術料等
保険外
併用療養費
全額自己負担
3割自己負担
現状では、技術料も薬
剤も内容にかかわらず一
定割合の負担
OTC 化 さ れ た 医 薬 品
を単に保険給付から外す
と、技術料や他の薬剤も
含めて全額が自己負担。
保険外併用療養費制度
を 活 用 し 、 OTC 化 さ れ
た医薬品についてのみ全
額自己負担。
【改革の方向性】(案)
○ セルフメディケーションの推進、市販品と医療用医薬品とのバランス、リスクに応じた自己負担の観点等を踏まえ、OTC類似薬
に関する薬剤の自己負担の在り方も検討すべき。その際、保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大についても併せて検討を行
うべき。
○ 諸外国の例も踏まえ、医薬品の有用性が低いものは自己負担を増やす、あるいは、薬剤費の一定額までは自己負担とするといった対応を
検討すべき。
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