よむ、つかう、まなぶ。
資料1 202425シーズン向け新型コロナワクチンの抗原組成について (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00104.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会(第2回 5/29)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
国内における新型コロナワクチンの有効性
(オミクロン株XBB対応1価ワクチンの入院予防効果)
国内における、60歳以上の者におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果は、XBB対応型1価ワクチンを接種していない者
と比較して44.7%だった。なお、観察期間にはJN.1系統が流行した2024年1月以降を含む。
VERSUS Study1 第11報
研究内容:研究内容: 2023年10月1日から2024年3月31日の間に9都府県12か
所の病院において、急性呼吸器感染症を疑う症状を呈して※1入院した16歳以上の
患者を対象に、検査陰性デザイン (test-negative design) を用いた症例対照研究
を実施。60歳以上の集団1,110名において、 XBB対応型1価ワクチン接種※2の
入院予防の有効性を評価した。また、より重症なアウトカムに対する予防効果を
評価するため、対象患者を「呼吸不全のある患者※3」「中等症以上の重症度の患
者※4」「肺炎がある患者※5」に絞った解析も実施。
図1. 60歳以上でのオミクロン対応1価ワクチンの
入院予防の有効性
結果: XBB対応型1価ワクチンの入院予防の有効性は以下のとおり。なお、 XBB
対応型1価ワクチン接種者※2255人のうち接種日がわかっている166人における
接種からの日数は中央値56.5日(四分位範囲:31 日ー95日)、XBB対応型1価ワ
クチン未接種者418人のうち接種日がわかっている250名における接種からの日
数は中央値301日(153-466日)であった。
【入院予防効果】
・60歳以上におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果:
XBB対応型1価ワクチン接種なしと比較:44.7% [95%CI: 8.0ー66.7]
新型コロナワクチン接種なしと比較:57.9% [20.6-77.7]
従来型の新型コロナワクチンのみ接種と比較:33.3% [-33.6ー66.7]
オミクロン対応2価ワクチン接種と比較:32.6% [-28.5ー64.7]
【より重症なアウトカムに対する予防効果】
・XBB対応型1価ワクチン接種の有効性
呼吸不全のある患者※3における解析:45.3% [-2.4%-70.8%]
中等症以上の重症度の患者※4における解析:47.5% [9.4%-69.6%]
肺炎がある患者※5における解析:38.6% [-9.6%-65.6%]
※1 37.5℃以上の発熱、咳、喀痰、胸膜痛、呼吸困難、頻呼吸、急性疾患による酸素投与のうち2つ以上又は画像検査で新たに出現した肺炎像を認める者
※2 接種後7日以上経過を評価対象とした。
※3 以下のいずれかを満たす場合を呼吸不全ありと定義:① 呼吸回数≧30回/分、② SpO2<90%、③ 酸素投与が必要
※4 CURB-65で評価した重症度において、中等症(2点)以上と定義。CURB-65の計算方法は意識レベルの異常、尿素窒素値>20mg/dl、呼吸回数≧30回/分、収縮期血圧<90mmHg、年齢65歳以上を各1点で合計
※5 入院時に新たに出現した肺炎像を認めた患者と定義
1. Vaccine Effectiveness Real-time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study
長崎大学熱帯医学研究所
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/
7
(オミクロン株XBB対応1価ワクチンの入院予防効果)
国内における、60歳以上の者におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果は、XBB対応型1価ワクチンを接種していない者
と比較して44.7%だった。なお、観察期間にはJN.1系統が流行した2024年1月以降を含む。
VERSUS Study1 第11報
研究内容:研究内容: 2023年10月1日から2024年3月31日の間に9都府県12か
所の病院において、急性呼吸器感染症を疑う症状を呈して※1入院した16歳以上の
患者を対象に、検査陰性デザイン (test-negative design) を用いた症例対照研究
を実施。60歳以上の集団1,110名において、 XBB対応型1価ワクチン接種※2の
入院予防の有効性を評価した。また、より重症なアウトカムに対する予防効果を
評価するため、対象患者を「呼吸不全のある患者※3」「中等症以上の重症度の患
者※4」「肺炎がある患者※5」に絞った解析も実施。
図1. 60歳以上でのオミクロン対応1価ワクチンの
入院予防の有効性
結果: XBB対応型1価ワクチンの入院予防の有効性は以下のとおり。なお、 XBB
対応型1価ワクチン接種者※2255人のうち接種日がわかっている166人における
接種からの日数は中央値56.5日(四分位範囲:31 日ー95日)、XBB対応型1価ワ
クチン未接種者418人のうち接種日がわかっている250名における接種からの日
数は中央値301日(153-466日)であった。
【入院予防効果】
・60歳以上におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果:
XBB対応型1価ワクチン接種なしと比較:44.7% [95%CI: 8.0ー66.7]
新型コロナワクチン接種なしと比較:57.9% [20.6-77.7]
従来型の新型コロナワクチンのみ接種と比較:33.3% [-33.6ー66.7]
オミクロン対応2価ワクチン接種と比較:32.6% [-28.5ー64.7]
【より重症なアウトカムに対する予防効果】
・XBB対応型1価ワクチン接種の有効性
呼吸不全のある患者※3における解析:45.3% [-2.4%-70.8%]
中等症以上の重症度の患者※4における解析:47.5% [9.4%-69.6%]
肺炎がある患者※5における解析:38.6% [-9.6%-65.6%]
※1 37.5℃以上の発熱、咳、喀痰、胸膜痛、呼吸困難、頻呼吸、急性疾患による酸素投与のうち2つ以上又は画像検査で新たに出現した肺炎像を認める者
※2 接種後7日以上経過を評価対象とした。
※3 以下のいずれかを満たす場合を呼吸不全ありと定義:① 呼吸回数≧30回/分、② SpO2<90%、③ 酸素投与が必要
※4 CURB-65で評価した重症度において、中等症(2点)以上と定義。CURB-65の計算方法は意識レベルの異常、尿素窒素値>20mg/dl、呼吸回数≧30回/分、収縮期血圧<90mmHg、年齢65歳以上を各1点で合計
※5 入院時に新たに出現した肺炎像を認めた患者と定義
1. Vaccine Effectiveness Real-time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study
長崎大学熱帯医学研究所
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/
7