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報告書(要約版) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40339.html
出典情報 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会報告書の公表について(5/22)《厚生労働省》
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後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会
報告書 要約版(6/6)
おわりに
創薬モダリティの変化もあり、低分子の後発医薬品市場の大きな拡大は見込めない。
これまでのようなビジネスモデルは、今後は成り立たない。
個々の後発医薬品企業は、それぞれ、生産効率の向上と増産、シェアの拡大により収益性を向上させ、
筋肉質の収益構造を目指さなければならない。
収益構造の改善のためには、過当競争状態を是正し、過度な低価格競争から脱却するとともに
規模の経済が動きやすい企業群へと移行することが必要。産業全体として、先を見据えた業界再編の機運を高
めていかなければならない。業界の中核を担う自覚のある企業には、こうした動きを牽引し、
業界団体を通じて業界全体をリードする役割も求められる。
金融機関・投資家の関与や政府の支援も必要であり、流通慣行の是正等による適正な価格による取引の推進な
ど、医薬品卸売販売業者や医療機関・薬局などの理解・支援も不可欠。
何よりも、国民に品質の確保された後発医薬品を安定的に供給するという産業全体の責任を果たさずして、
後発医薬品が国民から真に信頼を得ることはあり得ない。
本検討会で示した後発医薬品産業の在るべき姿と、3つの柱に対応した対策を実施するため、厚生労働省にお
いて法的枠組みの必要性も含めて検討を行い、早急に実行に着手すべき。
あらゆる創薬モダリティの後発医薬品を低コスト・高品質で安定的に供給するという
社会的要請に応える産業となるためのビジョンを提示することが次なる課題。
それぞれの後発医薬品企業と業界団体は、残された課題や後発医薬品産業に寄せられた期待を念頭に、
さらに飛躍するための将来ビジョンを自ら描いていくべき。

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