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08【資料6】HPVワクチンのキャッチアップ接種に係る情報提供資材 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00021.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第31回 3/24)《厚生労働省》
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子宮頭がんとは?

・日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2.900人の女性が子宮頭がんで亡くなっています。
・また、若い年齢層エで発症する割合が比較的高いがんです。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療
で子宮を失ってしまう (妊娠できなくなってしまう) 人も、1年間に約1.000人います。

子宮頭がんにかかるのはなぜ?
子宮頭がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
・HPV (ヒトパピローマウイルス) の感染が原因と考えられています。
・感染は、主に性的接触によって起こり、女性の多くが一生に一度は感染するといわれています。
子宮頸がんの進行
⑥ ① ② ③ ④
正常 | HPVの感染 | HPVの持続感染 | 前がん病変 (暴形成) | 子宮頸がん

HPVワクチンの効果とリスク

・HPVワクチンは、HPVの感染を予防します。また、子宮頸がんを予防する効果があることも分かってきています。公費で受
けられるHPVワクチンは、子宮頸がんの原因の50ン709%を防ぎます。

・HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれに、重いアレルギー症状や神
経系の症状が起こることがあります。また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていない
のに体の一部が勝手に動いてしまう) といった多様な症状が報告されています。

※ 接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を受けた医療機関などの医師にご相談ください。HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関をお住
まいの都道府県ごとに設置しています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。

定期接種の対象年齢(高校1年相当まで) を過ぎても、接種の効果はありますか?
・16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があること
が、国内外の研究で示されています(※) 。
・なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種について、明らかな安全性の懸念は示されていません。

※ ワクチンが子宮病変を予防する有効性は概ね16歳以下の接種で最も高いものの、 20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、 性交経験
がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、 ワクチンの予防効果がなくなって
しまうわけではありません。

ワクチンの安全性の確認について

接種が原因と証明されていなくても、接種後に起こった健康状態の異淀について報告された場合は、審議会(フクチンに関する専門家
の会議) において一定期間ごとに、報告された症状をもとに、ワクチンの安全性を継続して確認しています。