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資料4 令和7年度予算の全体像に向けて(有識者議員提出資料) (1 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0719/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和6年第10回 7/19)《内閣府》
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資料4
令和7年度予算編成に向けて
2024年7月19日
十倉 雅和
中空 麻奈
新浪 剛史
柳川 範之
資料3に沿って機動的な政策運営を行うとともに、経済・財政新生計画下で最初の予算である
令和7年度予算においては、潜在成長率の引上げに軸足を置いた資源配分へと財政の質を変
化させていく必要がある。こうした考え方の下、来年度予算は、中長期の視点を踏まえつつ骨太
方針2024に従って編成を進め、効果的・効率的に政策を実行する。その際以下の点に留意する。
(メリハリある予算編成に向けた重点課題)
 人への投資、DX、GX、フロンティアの開拓、科学技術・イノベーション等について、官民連
携の下で、民間の予見可能性を高める中長期の計画的な投資を推進し、積極果敢な民間
投資を喚起する。必要な財源の確保・検討も進め、歳出と歳入を多年度でバランスさせる。
 2025年度PB黒字化に向けて、これまでの歳出改革努力を継続する。年末に向けて、「経済・
財政新生計画」に盛り込まれた主要分野の基本方針について今後3年間(2025~2027年度)
の工程化を図り1、着実に制度改革を進めるとともに、その成果を来年度予算に反映させる。
 物価上昇率について、今年度の見通しが高まるとともに、来年度も引き続き高い伸びが見込
まれている。政府が掲げる来年以降の物価上昇を上回る賃上げの定着に向けて、各種の物
価高騰対策の動向等を含め経済・物価動向等に配慮し、骨太方針2024に盛り込まれた賃上
げや処遇改善の取組2が実行できるよう、ワイズスペンディングを徹底の上、予算編成を行う。
(政策の実効性の向上)
 新たなステージへの移行を必ず実現させるため、経済財政諮問会議は、骨太方針2024の政
策の進捗を確認の上、省庁間・政策間の横断的な連携、政策対象のニーズに最適な手法の
実践等について審議し、PDCAによるプロセス管理を徹底する。
 国民意識の変革も重要であり、骨太方針2024で示された「豊かさと幸せを実感できる持続可
能な経済社会」に向けた考え方や政策アプローチについて、関係省庁と連携しながら積極
的に発信し、国民、民間企業、自治体等の具体的な行動へとつながる効果的な展開を図る。
 政府の推進体制を強化するため、重要政策分野における人員配置は中期的な計画の下で
重点化するなど、メリハリある機構・定員管理に取り組む。
(EBPMの強化によるワイズスペンディングの徹底)
 経済財政諮問会議は、別紙の多年度にわたる重要政策及び計画について、エビデンスに
基づくロジックモデルの検証やKPIの進捗確認等により必要となる政策対応等に結び付けら
れるよう、来年度の概算要求と合わせて、担当省庁からエビデンス整備方針の提出を求める。
 また、EBPMの実効性を高めるため、DXにより生成されるデータを蓄積し3、研究機関・大学
における先進的な分析手法を活用しつつ、関係府省庁と連携して分析・評価体制を構築す
る。また、成果連動型契約によるワイズスペンディングを含め、EBPMの取組や定量的に把
握された政策効果等の成果について、翌年度以降の予算編成で反映する方策を検討する。
 さらに、重要政策・計画ごとに収集データや検証方法、実効性あるEBPMの体制等を定める
「EBPMアクションプラン(仮称)」を本年末に策定する。策定後は、同プランに沿って、重要
政策・計画等の推進、そしてアジャイルな見直しを行い、効果的・効率的に政策を実行する。
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その際、これまでの改革工程表について、行政事業レビュー等により担当省庁において自律的にプロセス管理でき
る事業は棚卸しを行い、メリハリをつけて工程管理する。
2
骨太方針2024では、「豊かさを実感できる『所得増加』及び『賃上げ定着』」を重要な柱として掲げるとともに、各種の
業種や職種における処遇改善の方針が盛り込まれている。
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骨太方針 2024 では、各種分野(医療・介護・こども、教育、交通・物流、防災・消防、観光、貿易、入管、消費者生活
相談、スポーツ、研究、インフラ、自治体、公的統計)で DX を推進するとともに、DX の中で蓄積されるデータを活用
しデータ駆動型社会を構築する方針が盛り込まれている。

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