令和６年度診療報酬改定での感染症への対応
○ 令和６年度診療報酬改定において、コロナに限らない感染症を対象とした恒常的な対策へと見直し。

○ 外来での評価は、感染症疑いの患者（＝発熱患者等）を対象とした新たな措置。
○ 入院での評価は、コロナに限らず感染対策が特に必要な感染症（患者）を対象とした新たな措置。
１．将来の新興感染症への備え

・新興感染症に備えた第８次医療計画にあわせ、診療報酬上の加算要件（施設基準）も強化。
加算における新興感染症関係の施設基準

加算措置

外来

外来感染対策向上加算

入院

感染対策向上加算

現行

令和６年度から

○新型コロナの発熱外来

○新興感染症に備えた県との協定締結（発熱外来）

○

○

〃

重点医療機関・協力医療機関等

〃

（病床確保）

・新型コロナ特例は終了し、恒常的な感染症対策へ見直し。
・その際、新型コロナを含む感染症患者への対応も一定措置。

２．感染症患者への対応

コロナ前の通常の診療報酬

令和６年度からの診療報酬（主な内容）

外来

○結核等は管理料あり
○その他には特段の評価なし

○発熱患者等への診療に加算（＋20点/回）
※外来感染対策向上加算の医療機関が対象
※外来において受入患者を限定せずに発熱患者等に対応する旨を公表する場合
※適切な感染防止対策を講じた上で診療

入院

○一類感染症：管理料あり
○二類感染症：個室加算あり
○その他は特になし（標準予防
策は入院基本料で評価）

○特に感染対策が必要な感染症（新型コロナ含む）の患者入院の管理を評価
① 入院加算の新設（＋100～200点／日）
② 個室加算の拡充（＋300点／日）
③ リハビリに対する加算の新設（＋50点／回）

歯科

－

○特に感染対策が必要な感染症（新型コロナ含む）の患者への歯科治療を評価

調剤

－

（新型コロナ患者である介護施設入所者への服薬指導は薬剤管理指導料の算定可）