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【参考資料2-1】急性呼吸器感染症サーベイランスの実施に向けた研究結果 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43998.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第90回 10/9)《厚生労働省》
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◼ 背景:
➢ 急性呼吸器感染症定点の検討において、「インフルエンザ/COVID-19定点」が一つの参考となる。
➢ しかし、現在の「インフルエンザ/COVID-19定点」が検討された当時と、保健所数、その規模・分布の状況は大きく変化している。
◼ 目的:

➢ 人口あたり定点数の適正化を図ること
➢ 現在の「インフルエンザ」発生動向情報の再現性の観点から、妥当な定点設置基準を検討すること
◼ 方法:
① 現在の468保健所管轄の人口に基づき、感染症発生動向調査事業実施要領インフルエンザ定点選定基準(小児科、内科)を参考に、定点設
置のための人口の大きさ及び区分を変更し検討した。
② 保健所管内地域別の「人口1万人あたり定点数」のバラツキと、その全体の中央値±0.1に含まれる集中度を評価し、実際の報告数( 2018
年4月~2019年3月、2019年4月~2020年3月、2023年5月~2024年4月の報告数)を用いて、定点配置変更した状況における「イン
フルエンザ」定点あたり報告数のシミュレーション比較を行った。
◼ 結果:
➢ 全国レベルのシミュレーションでは、実際の報告数とほぼ一致していることが確認できた。
➢ 都道府県レベルのシミュレーションでは、都道府県により指定する医療機関の特性が異なるため、都道府県により上振れあるいは下振れす
る程度は異なるものの、概ね、感染症の発生動向のトレンド(傾向)とレベル(水準)を把握することができることが確認された。
■ 備考:
➢ 本シミュレーションは、乱数により指定医療機関を選定しており、シミュレーション結果及び実際の感染症の発生動向のトレンド(傾向)とレベル(水準)は、どの指定医療機
関を選定するかに依存することに留意すること。
➢ 指定届出機関の設計として診療所又は病院を指定するかどうかまで詳細に指示を明記していないこと、また地域における医療提供体制等の背景因子が異なることに留意すること。

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