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資料3-13 武藤先生提出資料 会議後セット版 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第79回 4/6)《厚生労働省》
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低下が確認されている点にも留意が必要である。その人にとっての最善の医療およびケアを人生の最終段階まで受ける権利等を踏まえ、よりケアを重視した療養場所の選択とケア提供体制の充実に向けた支
援は不可欠である。特に高齢者の場合、入院に伴って日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が低下する事態は避けなければならない。
一方で、介護を要する人々の生活の場である高齢者施設等では、医療へのアクセスが容易ではないことが引き続き課題である。近隣の医療機関と高齢者施設等との連携を強化することにより、感染者の迅速
な発見と集中的なまん延防止の対応ができる体制作りが不可欠である。また、隔離解除後の高齢者が速やかに元の暮らしに戻れるよう、地域行政における医療担当と高齢者等福祉担当との連携も強化すべき
である。こうした支援の強化により、高齢者施設等での備えをより盤石なものにしていく必要がある。
次の感染再拡大に備えて、可及的速やかに、関係者の意見も聞きながら、高齢者の療養のあり方について、以下のような論点を中心に、具体的な議論を引き続き深めていく。また、中長期的な対応の方策も検
討する。

① 隔離期間中の高齢者の暮らしを支える家族や介護職員(居住系施設職員を含む)等の安全を確保し、不安を軽減できるよう、検査実施体制の確保、感染対策の指導、相談窓口の強化
② 高齢者とケアに関わる者に対するワクチン接種の確実な推進
③ 高齢者施設等での感染者発生後、速やかに、感染制御、適切な治療及びケアが一体的に行えるよう、地域の行政や医療機関の積極的な関与のもと、支援チームと介護現場との連携を強化
④ 市町村単位での高齢者施設等同士の連携強化や意見交換の場づくり
⑤ 高齢者一人一人の健康状態に適し、かつ、その希望に沿った医療やケアを実現する観点からの療養場所の選択
⑥ 高齢者の療養場所の選択における共同意思決定の実現と「かかりつけ医」の関与
⑦ 入院中の介護保険サービス未利用の患者が迅速に要介護認定申請・サービスを開始できるための支援制度の普及と活用
⑧ 医療機関等において隔離解除前からのリハビリテーションや認知・心理面のケアの導入
⑨ 医療機関等において本人のケアに必要な面会や付き添いの積極的な実施(オンライン対応も含む)
⑩ 高齢者施設等での感染対策が充実するよう、中長期的な計画に基づく設備の整備や人材育成の強化

以上

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