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(別紙1)[703KB]新規技術(4月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分けについて(案) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00104.html
出典情報 先進医療会議(第142回 4/10)《厚生労働省》
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別紙1-1

様式第5号

先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別:Intracytoplasmic
Morphologically selected Sperm Injection(IMSI)
適応症:顕微授精を受ける不妊症患者
内容:
(先進性)
従来の顕微授精(Intracytoplasmic sperm injection; ICSI)では、術者が顕微鏡下
(400倍)に、運動性が高く、形態的に良好と思われる精子を選別し、卵に注入する。
しかしながら、ICSIにて顕微鏡下で良好と判断した精子でも、強拡大(1000倍以上)顕
微鏡を用いて観察すると頭部に微細な空胞が認められる場合がある。この様な精子頭部
内の異常構造体は、精子DNAの断片化を誘導し、受精卵の染色体の構造異常(相互転座
等)や断片化を引き起こし、結果として受精、胚発生率の低下、および着床不成功や流
産の原因となる可能性が指摘されている。
そのため、最大倍率6000倍で精子を観察し、上記の様な空胞等の異常構造を有さない
形態良好精子を選別し、その精子を用いて顕微授精を行うIMSI(Intracytoplasmic
Morphologically selected Sperm Injection)の技術が発展してきている。
形態良好精子を選別する意義や効果に高い期待が持たれているが、技術的、経済的な
理由から上記のIMSIは、未だ広汎に普及している技術と言い難いのが現状である。
(概要)
・対象:本研究の対象は、
1回以上の体外受精を実施しても出産に至らず、顕微授精の実施が必要と判断された
患者本研究の概要や計画を説明し、同意を得られた後、コンピューターで発生・作成
した乱数表に従い、無作為に300例ずつをIMSI群と従来法(ICSI)群に振り分け、研究
対象とする。
・精子の選別:最大倍率6000倍の顕微鏡下に精子を観察し、頭部内における空胞等の異
常構造の有無を確認する。異常構造を認めない形態良好精子のみをガラスピペットに吸
引して回収する。
・強拡大顕微鏡により選別した形態良好精子を用いる顕微授精(IMSI):上記の様にし
て回収した形態良好精子を、卵細胞質内に直接、注入する。
・受精卵の培養:IMSI後、精子を注入した卵を培養液内にて培養する。注入の翌日に雌
雄両前核の存在を確認し、受精卵とする。注入から最長6日間、着床直前の段階である
胚盤胞期胚まで培養する。
・胚移植:胚を新鮮胚移植または凍結融解胚移植で子宮内に移植する。
(効果)
・当先進医療の適応により、受精率、胚発生率、妊娠率、着床率の上昇および流産率の
低下に効果が期待される。
・当先進医療の効果の評価ポイントは以下の通りである。
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