令和４年度【予算】経常収支の状況
● 令和4年度予算の経常収支は、①経常収入：8兆3,869億円（対前年度予算比＋3.3%）、②経常支出：8兆6,638億円（同＋0.5%）で、
収支差引額（①-②）は▲2,770億円の赤字となる見通しとなった。
● 高齢者等拠出金は、対前年度比▲5.7%の3兆4,514億円で、前年度に比べ▲2,080億円と大きく減少した。これは、新型コロナ感染拡
大の影響に伴う令和2年度の高齢者医療費の一時的な減少により、2年後（＝令和4年度）の高齢者拠出金精算時の返還額（戻り分）
等の影響を受けた、令和4年度限りの一時的かつ極めて異例なものである。
● 令和5年度以降は、今回の一時的・限定的な拠出金減少の反動に加え、〝団塊の世代〟が75歳に到達し始めることにより、後期支援
金が増加局面を迎えるため、拠出金全体が急増することが見込まれる。
● なお、保険給付費は対前年度予算比＋5.5%の2,379億円増を見込み、保健事業費は同＋1.7%（73億円増）の4,483億円を計上した。
令和４年度予算早期集計：経常収支の状況（主な項目）
主な項目
経常収入（①）
保険料収入
経常支出（②）

令和４年度予算（早期集計）

令和３年度予算

8兆3,869億円

8兆1,215億円

8兆2,723億円

伸び率
(対前年度比)

3.3%

2,653億円

3.3%

2,628億円

8兆6,244億円

0.5%

394億円

8兆0,095億円

8兆6,638億円

増減額

保険給付費

4兆5,348億円

4兆2,969億円

5.5%

2,379億円

拠出金計

3兆4,514億円

3兆6,594億円

▲5.7%

▲2,080億円

（
再
掲
）

後期高齢者支援金

1兆9,956億円

2兆0,167億円

▲1.0%

▲211億円

前期高齢者納付金

1兆4,555億円

1兆6,425億円

▲11.4%

▲1,871億円

退職者給付拠出金

0.9億円

1.3億円

▲29.0%

▲0.4億円

1.7%

73億円

保健事業費

経常収支差引額（①-②）

4,483億円

4,410億円

▲2,770億円

▲5,028億円

2,259億円

注）上記は、主な経常収支項目のみを掲載している。詳細については巻末の「資料編」を参照のこと。

National Federation of Health Insurance Societies（KEMPOREN）

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