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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第86回 6/1)《厚生労働省》
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<今後の見通しと必要な対策>
○ 感染状況について

• 新規感染者数について、全国的には、ほとんどの地域で報告数の減少傾向が続いている。地域別に見ると、直近1週間の移動
平均について、首都圏、愛知県や大阪府などでは昨年夏のピーク時を下回る状況にある一方、沖縄県では全国で最も高い状況
が続いているものの、直近の約2週間は減少がほぼ継続している。また、多くの地域で、発症日のエピカーブからも急激な増加傾
向は見られない。
• 年代別の新規感染者数では全ての年代で減少しており、地域別で見てもおおむね同様の傾向が見られるが、一部の地域では、
80代以上で増加傾向が見られることから、引き続き、高齢者の感染状況を注視していく必要。
• 新規感染者の感染場所について、学校等、事業所及び高齢者福祉施設における割合が高止まりしている。また、足下の数日で
は飲食店における割合が増加基調となっており、特に、20代から60代ではその傾向が見られる。
• 今後の感染状況について、大都市部の短期的な予測では減少傾向の継続が見込まれるが、引き続き注視が必要。
○ 感染の増加要因と抑制要因について
感染状況には、以下のような感染の増加要因と抑制要因の変化が影響するものと考えられる。
【接触パターンについて】夜間滞留人口について、引き続き、全国の半数以上の地域で増加傾向が見られる。1週間ごとに増減を
繰り返す地域もあれば、継続して増加する地域もある。これらの中には、昨年末のピーク時に迫るほど増加する地域もあるた
め、今後の感染状況への影響に注意が必要。
【流行株について】BA.2系統へ概ね置き換わっており、BA.1系統が優位であった時期と比較すると、新規感染者の増加や減少ス
ピードが遅れる一要因となりうる。
【ワクチン接種等について】3回目接種は高齢者で進むとともに、若年層でも接種が進んでいるが、3回目接種から一定の期間が
経過することに伴い、感染予防効果は、より早く接種を受けた人から今後減弱していくことが予想され、留意が必要。また、これ
までの感染による免疫保持については、地域の発生動向に影響する可能性もある。
【気候要因について】気温が上昇する時期は、換気を行いやすい気候条件になる。しかし、気温の上昇やこれから梅雨の時期に入
ると、降雨によって屋内での活動が増える場合もある。
○ 医療提供体制について
• 沖縄県では、入院者数、病床使用率や重症病床使用率は、ほぼ横ばい。全国的には、新規感染者数の減少傾向が続いているこ
とに伴い、半数以上の地域で病床使用率が減少となるとともに、ほぼ全ての地域で自宅療養者・療養等調整中の者も減少。
• 救急搬送困難事案については、非コロナ疑い事案、コロナ疑い事案ともに減少傾向が続いているが、感染者数の増減に関わらず
増加している地域もあり、地域差が見られる。
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