主な審査方針
研究内容・抽出について
○以下の申出は慎重な審査を行う。（原則提供は困難である）
・「個人の識別可能性を下げる」という原則、また「最小集計単位」の原則に鑑み、「対象者が極めて限定される可能性がある」申出、「地
域で医療機関、保険者が限定される可能性がある」申出
・多数の項目を用いた探索的研究や、「傷病名レコード」の「傷病名コード」（全ICD10コードの集計等含む）、「診療行為レコード」の「診療
行為コード」（全Eファイル、全Fファイル、全Dファイルの集計等含む）、「医薬品レコード」 の「医薬品コード」、 「診断群分類レコード」の
「診断群分類番号」、「コーディングデータレコード」の「レセプト電算処理システム用コード」を、いずれかひとつでも全て（またはDPC対
象病院の全て）を求める申出
○「複数の研究」が１申出に盛り込まれている場合は、慎重な審査を行う。
○研究に際して抽出項目の指定や研究目的と抽出項目との関連については、慎重な評価を行う。

○集計表情報の作成は、簡略な操作にて作成できるもの（単純なクロス集計など）のみを対象とし、複雑な集計表の場合は不承諾とする。

セキュリティ要件について
○「情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の、申出者個々の研究環境に応じた合理的な対応」の実践を求めていることに鑑み、
独自のセキュリティ規程が一部もしくは全て欠けている事例は、条件付承諾、審査継続又は不承諾とする。
○入退室の管理が不十分であったり、利用者以外のアクセスが可能な場所で匿名診療等関連情報が利用される事例についても、条件
付承諾、審査継続又は不承諾とする。
○研究者や取扱者、データの保管場所が複数（多数）にまたがる事例については、セキュリティ対策実践の難易度が上がると想定される
ため、その対応について慎重な評価を行う。
○技術的対策（ＩＤ管理、外部ネットワークとの接続など）が不十分な事例については、審査継続又は不承諾とする。
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