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再生医療等製品感染症定期報告感染症別文献一覧表 (1 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00011.html |
| 出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会（令和4年度第1回 7／12）《厚生労働省》 |
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令和４年７月12日
令和４年度第１回医療機器・
再生医療等製品安全対策部会
資料 ３－１ー２
感染症定期報告感染症別文献一覧表（再生医療等製品 2021/10/1 ～ 2022/3/31 ）
ID
1
2
3
4
5
感染症(PT)
出典
概要
ウイルス感染
PHE.
https://assets.publishin
g.service.gov.uk/govern
ment/uploads/system/
uploads/attachment_da
ta/file/1028407/emergi
ng-infectionssummary-september2021.pdf
新規および稀な病原体、疾患：2021年9月9日、メディアは、ロシアのロストフ
地域で複数の人々の発熱の原因となった、Manychウイルスと呼ばれる新規
ウイルスの発見を報告した。報告によると、このウイルスはダニを介して感
染し、2014年に中国で確認されたJingmen ウイルスに似ている。
細菌感染
慢性心不全、大動脈弁狭窄症の既往のある酪農家の70歳男性が、呼吸困
難、左手関節痛を主訴に他院を受診、慢性心不全増悪の診断で当院へ紹
介搬送された。来院後の診察で左手関節の腫脹、熱感があり血液検査上
CRPの上昇を認めた。手関節の関節穿刺では膿汁が引け、化膿性手関節
炎、慢性心不全増悪の診断で入院、血液培養を採取してVCM、CTRXの投
与を開始した。翌日に血液培養2セット、関節液から院内で同定不能のグラ
ム陰性桿菌が検出された。感受性試験ではCTRXに感受性があり、VCMを
第70回日本感染症学
中止しCTRXのみ継続した。入院後に腰痛の訴えがあり、腰椎MRIで第4、5
会東日本地方会学術集
腰椎に椎体椎間板炎、両側腸腰筋膿瘍を疑う所見を認めた。第10病目に腸
会第68回日本化学療
腰筋膿瘍のドレナージ術を実施しCRPは順調に低下、第28病目に腰椎の後
法学会東日本支部総会
方固定術を実施した。感受性結果から抗菌薬の内服以降を目的にABPCへ
合同学会(2021/10/27変更したが薬疹の出現があり、LVFXへ変更した。起炎菌であるグラム陰性
2021/10/29)075
桿菌は質量分析でも同定がつかず、16SrRNA遺伝子解析でMannheimia
varigena と同定された。M.varigena はウシに呼吸器感染を引き起こす
M.haemolytica から1999年に16SrRNA遺伝子解析により分離同定され、仔牛
の肺炎、流産、髄膜炎、敗血症などの報告がある。患者は仔牛業に従事す
る酪農家で仔牛からの感染が示唆され、またM. varigena のヒトへの病原性
を持つ可能性が示唆される。本症例はM.varigena のヒトへの感染の世界で
初めての報告である。
真菌感染
日本において、Blastobotrys mokoenaii によるヒト感染例が初めて報告され
た。 8歳の女児で、卵黄のう腫瘍治療後、徐々に増悪する全身の紅斑、発
熱、腹痛及び下痢で医療機関を受診した。ショック及び多臓器不全を認め、
マクロファージ活性化症候群の診断で入院となった。血漿交換、持続血液濾
過透析及びステロイド治療に加えて、非典型HUS疑いでエクリズマブが投与
されたが改善は乏しかった。 第22病日の血液培養2セットから酵母様真菌が
検出され、菌糸、分節型分生子及び出芽型分生子の混在を認めることから
Trichosporon 属を疑い、第24病日からボリコナゾールが投与された。持続真
菌血症を認めカテーテル関連血流感染症が疑われたが、第32病日に死亡
退院となった。 後日ITS領域シークエンス解析によりBlastobotrys mokoenaii
と同定された。
日本化学療法学会雜
誌. 69(2021)284
HPSホームページ.
https://www.hps.scot.n
hs.uk/publications/hps
-weekly中国において、鳥インフルエンザA（H10N3）ウイルスによる初のヒト感染症
鳥インフルエンザ report/volume例が認められた。
55/issue-24/h10n3avian-influenza-injiangsu-provincechina/
2021年2月、ロシアは鳥インフルエンザH5N8による初めてのヒト感染症を報
ProMED-mail
鳥インフルエンザ
告し、5月にCDCは、人獣共通感染症の鳥インフルエンザA/H5N8をIRATリ
20210716.8519755
ストに追加した。
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令和４年度第１回医療機器・
再生医療等製品安全対策部会
資料 ３－１ー２
感染症定期報告感染症別文献一覧表（再生医療等製品 2021/10/1 ～ 2022/3/31 ）
ID
1
2
3
4
5
感染症(PT)
出典
概要
ウイルス感染
PHE.
https://assets.publishin
g.service.gov.uk/govern
ment/uploads/system/
uploads/attachment_da
ta/file/1028407/emergi
ng-infectionssummary-september2021.pdf
新規および稀な病原体、疾患：2021年9月9日、メディアは、ロシアのロストフ
地域で複数の人々の発熱の原因となった、Manychウイルスと呼ばれる新規
ウイルスの発見を報告した。報告によると、このウイルスはダニを介して感
染し、2014年に中国で確認されたJingmen ウイルスに似ている。
細菌感染
慢性心不全、大動脈弁狭窄症の既往のある酪農家の70歳男性が、呼吸困
難、左手関節痛を主訴に他院を受診、慢性心不全増悪の診断で当院へ紹
介搬送された。来院後の診察で左手関節の腫脹、熱感があり血液検査上
CRPの上昇を認めた。手関節の関節穿刺では膿汁が引け、化膿性手関節
炎、慢性心不全増悪の診断で入院、血液培養を採取してVCM、CTRXの投
与を開始した。翌日に血液培養2セット、関節液から院内で同定不能のグラ
ム陰性桿菌が検出された。感受性試験ではCTRXに感受性があり、VCMを
第70回日本感染症学
中止しCTRXのみ継続した。入院後に腰痛の訴えがあり、腰椎MRIで第4、5
会東日本地方会学術集
腰椎に椎体椎間板炎、両側腸腰筋膿瘍を疑う所見を認めた。第10病目に腸
会第68回日本化学療
腰筋膿瘍のドレナージ術を実施しCRPは順調に低下、第28病目に腰椎の後
法学会東日本支部総会
方固定術を実施した。感受性結果から抗菌薬の内服以降を目的にABPCへ
合同学会(2021/10/27変更したが薬疹の出現があり、LVFXへ変更した。起炎菌であるグラム陰性
2021/10/29)075
桿菌は質量分析でも同定がつかず、16SrRNA遺伝子解析でMannheimia
varigena と同定された。M.varigena はウシに呼吸器感染を引き起こす
M.haemolytica から1999年に16SrRNA遺伝子解析により分離同定され、仔牛
の肺炎、流産、髄膜炎、敗血症などの報告がある。患者は仔牛業に従事す
る酪農家で仔牛からの感染が示唆され、またM. varigena のヒトへの病原性
を持つ可能性が示唆される。本症例はM.varigena のヒトへの感染の世界で
初めての報告である。
真菌感染
日本において、Blastobotrys mokoenaii によるヒト感染例が初めて報告され
た。 8歳の女児で、卵黄のう腫瘍治療後、徐々に増悪する全身の紅斑、発
熱、腹痛及び下痢で医療機関を受診した。ショック及び多臓器不全を認め、
マクロファージ活性化症候群の診断で入院となった。血漿交換、持続血液濾
過透析及びステロイド治療に加えて、非典型HUS疑いでエクリズマブが投与
されたが改善は乏しかった。 第22病日の血液培養2セットから酵母様真菌が
検出され、菌糸、分節型分生子及び出芽型分生子の混在を認めることから
Trichosporon 属を疑い、第24病日からボリコナゾールが投与された。持続真
菌血症を認めカテーテル関連血流感染症が疑われたが、第32病日に死亡
退院となった。 後日ITS領域シークエンス解析によりBlastobotrys mokoenaii
と同定された。
日本化学療法学会雜
誌. 69(2021)284
HPSホームページ.
https://www.hps.scot.n
hs.uk/publications/hps
-weekly中国において、鳥インフルエンザA（H10N3）ウイルスによる初のヒト感染症
鳥インフルエンザ report/volume例が認められた。
55/issue-24/h10n3avian-influenza-injiangsu-provincechina/
2021年2月、ロシアは鳥インフルエンザH5N8による初めてのヒト感染症を報
ProMED-mail
鳥インフルエンザ
告し、5月にCDCは、人獣共通感染症の鳥インフルエンザA/H5N8をIRATリ
20210716.8519755
ストに追加した。
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