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参考資料1 予防・健康づくりに関する大規模実証事業の追加資料(特定健診・特定保健指導の効果的な実施方法に係る実証事業) (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23558.html
出典情報 保険者による健診・保健指導等に関する検討会 効率的・効果的な実施方法等に関するワーキング・グループ(第1回 1/25)《厚生労働省》
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諸外国の予防・健康づくりのエビデンスレビュー(文献検索)
ー追加:特定健診:特定保健指導の効果を検討した論文ー


エ ビ デ ン ス レ ビ ュ ー は ① 二 次 情 報 の 集 約 : USPSTF ( 米 国 予 防 医 学 専 門 委 員 会 ) の エ ビ デ ン ス レ ビ ュ ー ② review of
reviews:最近10年に新たに出版された系統的レビューからの抽出を実施。⇒抽出された系統的レビューには国内からの論
文はなかった。



上記の他に、特定健診・特定保健指導の効果を検討した論文を検索し、内容のレビューを実施。

【特定健診・特定保健指導の効果を検討した論文一覧】
論文名等

結果概要

研究限界

鈴木亘、岩本康志、湯田道生他 特定健診・特定保健指導の効果測定

プログラム評価の計量経済学からのアプローチ、医療経済研究 Vol.27 No1
2015

特定保健指導の対象となったことによる腹囲への減少効果
は、年率換算で約0.3~0.4%、BMIについては約0.4~0.5%。
差の差分析では、腹囲に関して積極的支援の対象になるこ
とが、動機付け支援の対象になるよりも効果が大きいこと
は確認できなかった。BMIに関しては積極的支援の対象に
なる場合には約0.5%減少する。

Tsushita K, S Holster A, Miura K, et.al. Rationale and descriptive analysis of specific •
health guidance: the nationwide lifestyle intervention program targeting metabolic
syndrome in Japan. J Atheroscler Thromb. 2018 Apr 1;25(4):308-322.
doi: 10.5551/jat.42010. Epub 2017 Dec 12.

検査値等は特定保健指導実施者で有意に改善していたが、
時間が経過するにつれて効果は減弱していた。(特定健
診・保健指導の医療費適正化効果の検証のためのワーキン
ググループ・2015年度の分析内容の一部)

Nakao YM, Miyamoto Y, Ueshima K et.al. Effectiveness of nationwide screening and •
lifestyle intervention for abdominal obesity and cardiometabolic risks in Japan: The
metabolic syndrome and comprehensive lifestyle intervention study on nationwide

database in Japan (MetS ACTION-J study). PLoS One. 2018 Jan 9;13(1):e0190862.
doi: 10.1371/journal.pone.0190862. eCollection 2018.

特定保健指導対象者を特定保健指導実施者・非実施者に分
け、3年後の腹囲とBMIの変化をアウトカムとして2群で
比較。
交絡因子については、年齢・性別・BMI・HbA1c・収縮期血
圧・拡張期血圧等を用いた傾向スコアマッチングで対処
(感度分析として、操作変数法での解析も実施)し、検査
値の改善を確認。

Fukuma S, Iizuka T, Ikenoue T, Tsugawa Y. Association of the National Health •
Guidance Intervention for Obesity and Cardiovascular Risks With Health Outcomes
Among Japanese Men. JAMA Intern Med. 2020 Oct 5;e204334.
doi: 10.1001/jamainternmed.2020.4334.



割付効果では-0.29(95%CI:-0.50— -0.08)kgの体重減少、
実施効果では-1.56(95%CI:-3.10— -0.22)kgの体重減少を
認めたものの、4年後まで追跡すると体重減少の効果は認め •
られなくなった。
血圧、HbA1c、LDLコレステロールといった心血管病の危険
因子については、健診1年後の時点で有意差を認めなかった。






単独自治体国保のデータ
である点
傾向スコアでは未測定の
交絡の影響が残る可能性
がある点



結果に影響を及ぼす可能
性のある交絡因子が調整
できていない点



傾向スコアでは未測定の
交絡因子に対処できてい
ない点
適切な操作変数を検証す
ることが難しい点



単独保険者のデータであ
る点
腹囲基準周辺の局所平均
効果が集団全体に当ては
まるかどうかという点

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