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健康保険組合の令和3年度決算見込と今後の財政見通しについて(PDF) (1 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 令和3年度健保組合決算見込みを発表(10/6)《健康保険組合連合会》
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健康保険組合の令和3年度決算見込と今後の財政見通しについて
令和 4 年 10 月 6 日
健康保険組合連合会
Ⅰ.令和3年度決算見込(1,388 組合)
① 令和 3 年度決算見込の経常収支は▲825 億円の赤字となり、平成 25 年度以来8年ぶりに赤字へ。
(5 割を超える組合が赤字、赤字総額は▲2,750 億円)。
② 保険料収入は前年度比+810 億円、1.0%の微増。足元の標準報酬は、月額 0.3%、賞与額 2.9%と、
前年度に比べ回復基調にあるものの、新型コロナ感染拡大前の令和元年度決算と比べて、月額
▲0.2%、賞与額▲1.6%と、依然として低いまま。
③ 一方、保険給付費は前年度比+3,408 億円、8.7%の増加、高齢者等拠出金は同+1,057 億円、
3.0%の増加と、保険料収入の伸びを大きく上回るペースで増加。
主な項目

令和3年度決算見込

令和2年度決算

伸び率

保険料収入

8 兆 2,652 億円

8 兆 1,842 億円

1.0%

保険給付費

4 兆 2,469 億円

3 兆 9,061 億円

8.7%

高齢者等拠出金

3 兆 6,513 億円

3 兆 5,456 億円

3.0%

経常収支差引額

▲825 億円

2,958 億円

-

実質保険料率

9.35%

8.90%

(+0.45p)

① 平均保険料率は 0.01 ポイント増の 9.23%。収支均衡に必要な財源を賄うための実質保険料率は 0.45
ポイント増加し、9.35%。
② 保健事業費は、前年度比 248 億円(+7.2%)増の 3,698 億円。対令和元年度決算比では 1.9%の伸び。
③ 経常収支は、2 年度の新型コロナの影響を受けた▽繊維製品製造業、▽飲食用品小売業、▽運輸業、
▽宿泊業、飲食サービス業、▽生活関連サービス業、娯楽業-等でさらに悪化。

④ 介護保険料率は、前年度比 0.08 ポイント増の 1.77%。被保険者 1 人当たり介護納付金額は前年度
比 1,561 円(前年度比+1.42%)増の 11 万 1,456 円。

Ⅱ.今後の財政見通し(健保連推計)
●令和 4 年度は、一時的な高齢者拠出金の精算戻り等の支出減により、収支が一時的に改善するこ
とも見込まれるが、7 月以降、外来医療費が予想を大きく上回る勢いで伸びており、今後の動向
を慎重に見極める必要がある。
●令和 5 年度は、75 歳に到達する団塊世代の増加により、拠出金は+2,700 億円(対 R4 比+7.9%)
と急激に増加。収支は▲1,700 億円と再び赤字に転じ、5 年度以降、毎年、増加する拠出金によ
りさらなる財政悪化が見込まれる。
主な項目

令和4年度(推計)

対 R3 決算比

令和5年度(推計)

対 R4 推計比

保険料収入

8 兆 5,500 億円

3.4%

8 兆 6,100 億円

0.7%

保険給付費

4 兆 3,700 億円

3.0%

4 兆 5,500 億円

3.9%

高齢者等拠出金

3 兆 4,000 億円

▲6.8%

3 兆 6,700 億円

7.9%

経常収支差引額

2,100 億円

-

▲1,700 億円

-

実質保険料率

9.15%

(▲0.20p)

9.55%

(+0.40p)