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参考資料6             新型コロナワクチン「スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)」(モデルナ・ジャパン株式会社)添付文書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html
出典情報 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》
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表3 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

表1 追加免疫2回目としてスパイクバックス筋注
‌
(2価:起源株/オミクロ
ン株BA.1)50μg又はスパイクバックス筋注(1価:起源株)50μgを接
種したときの起源株及びオミクロン株に対する中和抗体価(50%阻害
希釈倍率)及び中和抗体応答率
オミクロン株
スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
株BA.1)

GMR
中間解析
主要解析

[両側97.5%CI]b)
[スパイクバック
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
GLSMa,b)
GLSMa,b)
BA.1)vsスパイク
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
バックス筋注
抗体価
(1価:起源株)]
2479.890
1421.243
1.745
334
260
[2264.472, 2715.801]
[1282.975, 1574.412][1.493, 2.040]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側97.5%CI]
100
99.2
1.5
応答率c)
333/333
256/258
[98.9, 100.0]
[97.2, 99.9]
[-1.1, 4.0]
起源株
GMR
スパイクバックス筋注
[両側97.5%CI]b)
スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
[スパイクバック
(1価:起源株)
株BA.1)
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
GLSMa,b)
GLSMa,b)
BA.1)vsスパイク
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
バックス筋注
抗体価
(1価:起源株)]
6422.323
5286.626
1.215
334
260
[5990.117, 6885.714]
[4887.065, 5718.855][1.078, 1.370]
%
GLSMa,b)
抗体応答率の差
n/N
n/N
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側97.5%CI]
100
100
応答率c)
334/334
260/260
0
[98.9, 100.0]
[98.6, 100.0]
スパイクバックス筋注
(1価:起源株)

スパイクバックス筋注
(1価:起源株)群
COVID-19
解析対象
確定例
(例)
(例)
13934
5
14134
11

プラセボ群
解析対象
(例)
13883
14073

COVID-19
確定例
(例)
90
185

VE(%)
[信頼区間]a)
94.5[81.8, 98.3]
94.1[89.3, 96.8]

COVID-19確定例:RT-PCR検査陽性かつ2つ以上の全身症状又は1つ以上の呼吸器症
状を呈する症候性COVID-19で、2回目接種から14日後以降に発症した症例
VEの解析には接種間隔21~42日間の被験者が含まれ、そのうち接種間隔が25~35日間
の被験者が中間解析では93.0%(25861例)、主要解析では97.7%(27567例)であった。
a)‌投与群を共変量とし、年齢とCOVID-19重症化リスク(18~64歳かつ重症化リスク因
子なし、18~64歳かつ重症化リスク因子あり、65歳以上)を層別因子とした層別Cox
比例ハザードモデルにより算出。中間解析は99.1%信頼区間、主要解析は95%信頼
区間。

安全性は、治験薬を少なくとも1回接種した30351例で評価した。各接種後
7日間は電子日誌により副反応が収集され、スパイクバックス筋注(1価:
起源株)群でいずれかの接種後に発現頻度が20%を超えた又はグレード4が
複数例に発現した副反応の発現状況(全体及びグレード3以上)は表4のとお
りであった。副反応の大部分は、接種後1~2日以内に発現し、持続期間中
央値は1~3日であった4)。
表4 主な副反応の発現状況

N=評価例数、n=中和抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GLSM:幾何最小二乗平均、GMR:幾何平均比
注)‌非劣性はGMRの両側97.5%CIの下限≥0.67、抗体応答率の差の両側97.5%CIの下限
>-10%の場合とした。オミクロン株に対する優越性は、オミクロン株(GMR及び抗
体応答率の差に基づく)及び起源株(GMRに基づく)において非劣性が認められ、か
つGMRの両側97.5%CIの下限>1の場合とした。
a)‌抗体価がLLOQ未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。
b)‌追加免疫後の抗体価を従属変数とし、接種群[スパイクバックス筋注(2価:起源株
/オミクロン株BA.1)/スパイクバックス筋注(1価:起源株)]を固定効果、年齢
(65歳未満/65歳以上)及び追加免疫前の抗体価を共変量としたANCOVA
c)‌ベースライン時(初回免疫前)の抗体価が定量下限(LLOQ)未満であった場合は
LLOQ未満からLLOQの4倍以上への変化、LLOQ以上であった場合はベースライン
時抗体価の4倍以上の上昇が得られた場合と定義した。初回免疫前の抗体価情報が得
られていない被験者については、初回免疫前のSARS-CoV-2検査陰性であった場合、
抗体応答をLLOQの4倍以上と定義した(これらの被験者については、初回免疫前の
抗体価はLLOQ未満とみなした)。初回免疫前の抗体価情報もSARS-CoV-2検査結果
もない被験者については、追加免疫前のSARS-CoV-2検査結果を初回免疫前の
SARS-CoV-2検査結果として使用した。その他の補完は上記を適用した。

安全性は、追加免疫2回目の接種を完了した814例で評価した。なお、接種
後7日間は電子日誌により副反応が収集された。スパイクバックス筋注(2
価:起源株/オミクロン株BA.1)の接種後に発現頻度が20%を超えた副反
応の発現状況(全体及びグレード3以上)は表2のとおりであった。なお、本
試験でグレード4の副反応は認められなかった。副反応の持続期間中央値
は2.0日であった3)。

1回目
2回目
スパイクバックス筋注
スパイクバックス筋注
プラセボ群
プラセボ群
(1価:起源株)群
(1価:起源株)群
n(%)
n(%)
n(%)
n(%)
評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード
全体
全体
全体
全体
例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a)
注射部
12690 416
2658
55
12943 604
2477
40
15164
15151
14673
14562
位疼痛
(83.7)(2.7)
(17.5)(0.4)
(88.2)(4.1)
(17.0)(0.3)
4951 271
4027 196
8602 659
3410 162
頭痛 15163
15150
14673
14562
(32.7)(1.8)
(26.6)(1.3)
(58.6)(4.5)
(23.4)(1.1)
5635 151
4133 105
9582 1428
3403 106
疲労 15163
15150
14673
14560
(37.2)(1.0)
(27.3)(0.7)
(65.3)(9.7)
(23.4)(0.7)
3441
90
2071
47
8508 1318
1809
52
筋肉痛 15163
15150
14673
14560
(22.7)(0.6)
(13.7)(0.3)
(58.0)(9.0)
(12.4)(0.4)
2511
61
1783
37
6284 770
1569
44
関節痛 15163
15150
14673
14560
(16.6)(0.4)
(11.8)(0.2)
(42.8)(5.2)
(10.8)(0.3)
1253
24
878
14
6482 191
809
17
悪寒 15163
15150
14673
14560
(8.3)(0.2)
(5.8)(<0.1)
(44.2)(1.3)
(5.6)(0.1)
115
15
44
8
2278 215
43
5
発熱b) 15164
15153
14669
14559
(0.8)(0.1)
(0.3)(<0.1)
(15.5)(1.5)
(0.3)(<0.1)
n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象
b)口腔内体温が38℃以上。39℃以上をグレード3以上とした。

17.1.3 国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(初回免疫)
(参考:スパイクバックス筋注(1価:
起源株))
SARS-CoV-2ワクチン未接種の20歳以上の日本人健康成人を対象に、無
作為化プラセボ対照観察者盲検の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を実施し、スパイク
バックス筋注(1価:起源株)又はプラセボ0.5mLを4週間隔で2回筋肉内接
種したときの安全性及び免疫原性を検討した。本試験にはスパイクバック
ス筋注(1価:起源株)群150例及びプラセボ群50例が組み入れられ、2回目
接種から28日後のSARS-CoV-2に対する血清結合抗体価及び野生型ウイ
ルスに対する血清中和抗体価の幾何平均値(GMT)、幾何平均増加倍率
(GMFR)
及び抗体陽転率
(SCR)
が検討された。結果は表5のとおりであった5)。
表5 2回目接種28日後のSARS-CoV-2血清結合抗体価及び血清中和抗体価

表2 主な副反応の発現状況
スパイクバックス筋注(2価:起源株
スパイクバックス筋注(1価:起源株)
/オミクロン株BA.1)
評価
全体
グレード3a)以上 評価
全体
グレード3a)以上
例数
n(%)
n(%)
例数
n(%)
n(%)
注射部位疼痛 437 338(77.3)
4(0.9)
351 269(76.6)
4(1.1)
疲労
437 240(54.9)
15(3.4)
350 180(51.4)
11(3.1)
頭痛
437 192(43.9)
5(1.1)
350 144(41.1)
2(0.6)
筋肉痛
437 173(39.6)
10(2.3)
350 135(38.6)
13(3.7)
関節痛
437 136(31.1)
4(0.9)
350 111(31.7)
3(0.9)
悪寒
437 104(23.8)
1(0.2)
350 74(21.1)

1 0.3)

血清結合抗体価
全年齢
スパイク
バックス
20~64歳
筋注(1価:
起源株)群
65歳以上
プラセボ群

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

全年齢

血清中和抗体価

17.1.2 海外第Ⅲ相試験(初回免疫)
(参考:スパイクバックス筋注(1価:起源
株))
SARS-CoV-2ワクチン未接種の18歳以上の者を対象に、無作為化プラセ
ボ対照観察者盲検の第Ⅲ相試験を実施し、スパイクバックス筋注(1価:起
源株)又はプラセボ0.5mLを4週間隔で2回筋肉内接種したときの有効性及
び安全性を検討した。主要評価項目であるワクチンの有効性(VE)は、
ベースライン時のSARS-CoV-2感染が否定され、2回目接種後14日以降に
発症したCOVID-19確定例を対象に評価した。中間解析はCOVID-19確定
例が95例、主要解析は196例、集積した時点で実施し、SARS-CoV-2によ
る感染症に対するVEを評価した。解析結果は表3のとおりであった。なお、
中間解析時及び主要解析時の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ
49日と64日であった4)。

-3-

全年齢
スパイク
バックス
20~64歳
筋注(1価:
起源株)群
65歳以上
プラセボ群

全年齢

SCR
%
[両側95%CI]a)
813.05
1009.25
100
147
147
[759.31, 870.60][865.11, 1177.40]
[97.5, 100.0]
810.61
1037.79
100
98
98
[750.45, 875.60][867.37, 1241.69]
[96.3, 100.0]
817.95
954.51
100
49
49
[711.35, 940.52][706.61, 1289.37]
[92.7, 100.0]
0.60
0.90
2.0
49
1
[0.53, 0.68]
[0.83, 0.98]
[0.1, 10.9]
SCR
GMT
GMFR
%
N
n
[両側95%CI]
[両側95%CI]
[両側95%CI]a)
1731.1
21.7
100
146
146
[1579.0, 1897.8] [19.8, 23.8]
[97.5, 100.0]
1727.4
21.6
100
97
97
[1549.0, 1926.5] [19.4, 24.1]
[96.3, 100.0]
1738.3
21.8
100
49
49
[1459.9, 2069.8] [18.3, 25.9]
[92.7, 100.0]
79.9
1.0
0
49
0
[79.9, 79.9]
[1.0, 1.0]
[0.0, 7.3]
N

GMT
[両側95%CI]

GMFR
[両側95%CI]

n