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参考資料7             新型コロナワクチン「バキスゼブリア筋注」(アストラゼネカ株式会社)添付文書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html
出典情報 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》
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た、これらの報告の中には、毛細血管漏出症候群の既往歴のある症
例、致死的な転帰をたどった症例が含まれていた。
[2.
5、
8.
9参照]

17.
1.
2海外試験(COV001試験、COV002試験、COV003試験及
びCOV005試験を用いた併合解析)
無作為化比較対照盲検試験4試験を対象に、併合解析(中間解析及

17.臨床成績

び主要解析)により本剤の評価を行った。本項では、表2を除き、主

17.
1 有効性及び安全性に関する試験

要解析時点のデータ4)を示す。18歳以上の男女24,
257例が無作為

17.
1.
1国内第I
/I
I
相試験
(D8111C00002試験)

割付され、24,
244例が本剤又は対照薬[4価髄膜炎菌結合型ワクチ

18歳以上の男女256例(本剤群及びプラセボ[生理食塩水]群)を対

ン又は生理食塩水]を筋肉内に1回又は3〜28週間間隔で2回接種

象とした無作為化比較対照二重盲検試験 3)において、本剤の標準
用量(5×1010

vp)を2回(SDSD)筋肉内に4週間間隔で接種した。

18〜55歳の男女128例、56〜69歳の男女86例、70歳以上の男女

した。
(
1)予防効果
初 回 接 種 前 の SARS-CoV-2血 清 反 応 が 陰 性 で あ り 、本 剤 を

42例が含まれた。

SDSD、又は1回目低用量(2.
2×1010 vp)及び2回目標準用量

(
1)免疫原性

(LDSD)で2回接種した男女8,
597例、及び対照薬群男女8,
581例

18〜55歳の男女128例(本剤群96例、プラセボ群32例)及び56歳

を対象に有効性を評価した。本剤群には、18〜64歳91.
8%、65歳

以上の男女128例(本剤群96例、プラセボ群32例)のうち、本剤の2

以上8.
2%、女性56.
0%、白人74.
9%、黒人10.
1%、アジア人3.
7%が

回目接種を完了したそれぞれ83例及び91例を対象に免疫原性を

含まれた。主要解析時点の追跡期間の中央値は、初回接種後4.
7カ

評価した。2回目接種後28日におけるSARSCoV2 スパイク糖

月、
2回接種後2.
7カ月であった。

タンパク質抗原に対する抗体応答率注)は、18〜55歳及び56歳以

有効性の主要評価項目は、初回接種前のSARSCoV2血清反応が

上のいずれも100%、抗体価の幾何平均値(GMT)はそれぞれ

陰性であり、2回目の接種後15日以降に発現し、SARSCoV2感

14,
986.
27及び12,
824.
27AU/mLであった。2回目接種後28日に

染がウイルス学的に確認された初発の症候性COVI
D19
(37.
8℃

おけるSARSCoV2に対する中和抗体応答率注)は、18〜55歳及

以上の発熱、咳嗽、息切れ、無嗅覚、又は味覚消失の少なくとも1つ

び56歳以上でそれぞれ67.
5%及び57.
0%、GMTはそれぞれ

の症状を有する症例)とした。解析結果は、表2のとおりであった。

107.
30及び90.
00であった。
注)抗体応答率は、接種後の抗体価が初回接種前の4倍以上に上昇した被接種
者の割合を示す。なお、SARSCoV2スパイク糖タンパク質抗原に対する
抗体はマルチプレックスイムノアッセイにより、SARSCoV2に対する中
和抗体は偽型ウイルス中和分析法によりそれぞれ測定した。

探索的解析により、本剤の接種間隔が長いほど抗体応答が増加し、
有効率が上昇する傾向が認められた
(表3)

表2 COVI
D19に対する有効率
(中間解析及び主要解析)
対照薬群a)

本剤群

(
2)安全性
18歳以上の男女256例(本剤群192例、プラセボ群64例)を対象に
治験薬接種後6日間(接種日含め7日間)、被験者日誌により収集し

評価

発現例数

評価

発現例数

例数

(%)

例数

(%)

中間解析(COV002試験及びCOV003試験b))

た副反応を評価した。本剤1回又は2回接種後の副反応の発現割合


主解析の対象集団(SDSD + LDSD)

は、局所66.
1%及び全身59.
9%であり、主な副反応は表1のとおり
COVI
D19c)

であった。これらの事象のうち、1回目接種後の全ての事象の発現

30

101

70.
42

(
0.
52)

(
1.
73)

f
)
,
g)
(
54.
84,
80.
63)

日(中央値)は接種翌日であり、持続期間(事象の発現した日数、中
d)
入院c),

央値)は注射部位圧痛4日、注射部位仏痛3日、筋肉痛2日、その他の

5,
807

0

事象は1日であった。2回目接種後の発現日(中央値)は発熱は接種

重症

当日、その他の事象は接種翌日であり、持続期間(事象の発現した

COVI
D19c),e)

日数、中央値)は注射部位圧痛及び筋肉痛2日、その他の事象は1日

承認用量の対象集団(SDSD)
COVI
D19c)

表1 接種後6日間の主な副反応(特定有害事象)の発現状況(本剤の
発現割合が10%以上の事象)

d)
入院c),

発現例数[発現割合(%)


接種

評価

回数

例数

全体

Gr
ade3 評価
以上a)

例数

全体

1

192

100(
52.
1) 1(
0.
5)

64

4(
6.
3)

0

2

176

41(
23.
3)

0

61

2(
3.
3)

0

注射部

1

192

85(
44.
3)

2(
1.
0)

64

3(
4.
7)

0

位圧痛

2

176

60(
34.
1)

0

61

2(
3.
3)

0

1

192

68(
35.
4)

3(
1.
6)

64

3(
4.
7)

0

2

176

29(
16.
5)

0

61

3(
4.
9)

0

倦怠感

疲労

頭痛

悪寒

発熱b)

100
h)
,
i
)
(
9.
44,
NE)

1

100

(
0.
02)

h)
,
i
)
(
3860.
07,
NE)

27

71

62.
10

(
0.
61)

(
1.
59)

f
)
,
g)
(
39.
96,
76.
08)

0

4,
455

4

100

(
0.
09)

h)
,
i
)
(
51.
72,
NE)

0



主要解析(COV001試験、COV002試験、COV003試験及びCOV005試験b))

以上a)

位仏痛

5
(
0.
09)

0

COVI
D19c),e)

Gr
ade3

注射部

筋肉痛

4,
440

重症

プラセボ群

5,
829

0

であった。

本剤群

有効率(%)


主解析の対象集団(SDSD + LDSD)

COVI
D19c)
d)
入院c),

8,
597

重症

84

248

66.
73

(
0.
98)

(
2.
89)

f
)
,
j
)
(
57.
41,
74.
01)

0

8,
581

0

COVI
D19c),e)

9

100

(
0.
10)

h)
,
i
)
(
50.
19,
NE)

2

100

(
0.
02)

h)
,
i
)
(
432.
68,
NE)

1

192

67(
34.
9)

3(
1.
6)

64

3(
4.
7)

0

2

176

19(
10.
8)

0

61

3(
4.
9)

0

1

192

54(
28.
1)

3(
1.
6)

64

6(
9.
4)

0

2

176

19(
10.
8)

0

61

3(
4.
9)

0

1

192

48(
25.
0)

4(
2.
1)

64

2(
3.
1)

0

2

176

17(
9.
7)

0

61

5(
8.
2)

0

1

192

38(
19.
8)

4(
2.
1)

64

0

0

2

176

1(
0.
6)

0

61

0

0

1

192

19(
9.
9)

4(
2.
1)

64

0

0

LDSD:1回目低用量及び2回目標準用量を接種、NE:評価できず、SDSD:
標準用量を2回接種

2

176

3(
1.
7)

0

61

1(
1.
6)

0

a)4価髄膜炎菌結合型ワクチン又は生理食塩水

承認用量の対象集団(SDSD)
COVI
D19c)
d)
入院c),

重症
COVI
D19c),e)

7,
201

74

197

63.
09

(
1.
03)

(
2.
74)

f
)
,
j
)
(
51.
81,
71.
73)

0
0

7,
179

8

100

(
0.
11)

h)
,
i
)
(
42.
58,
NE)

1

100

(
0.
01)

h)
,
i
)
(
3742.
53,
NE)

a)
重症度が「重度(日常活動を妨げる等)

以上として報告された事象

b)事前に規定した基準(COVI
D19症例が各試験5例以上)
を満たした試験

b)
37.
9℃以上。
39.
0℃以上の場合、
重症度が重度(Gr
ade3)
以上とした

c)初回接種前のSARSCoV2血清反応が陰性であり、2回目の接種後15日以

−3−