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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第109回 12/7)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的には増加速度の低下が続き、足元で横ばいとなっているが、感染拡大が先行した地域では総じて減少傾向にある一方、
遅れて感染拡大となった地域では増加傾向が継続するなど地域差がみられる。
• 北海道では今夏の感染拡大の最高値を超えて以降、足元では減少傾向が継続している。また、東北、北陸・甲信越でも、感染のレベルは高いものの
減少傾向にある。一方、首都圏や近畿、四国、九州・沖縄などでは10万人あたりで全国を下回っているが、増加幅は全国より大きい傾向にある。また、
高齢者施設と医療機関の集団感染も増加傾向にある。
• 全国の年代別の新規感染者数は、人口あたりでは10代を始めとして若い世代ほど多くなっている。しかし、一部の地域では特に10代の感染者数が横
ばい、または減少傾向となっており、全国でみても10代は横ばいとなっている。また、ほとんどの地域では高齢者の新規感染者数の増加が進んでいる
ため、全国では重症者数と死亡者数は足元で横ばいとなっているものの今後の推移に注意が必要。
• 本年1月以降の小児等の死亡例に関する暫定報告にあるように、小児感染者数の増加に伴う、重症例、死亡例の発生に注意が必要である。
また、小児の入院者数の動向にも注意が必要。
• 季節性インフルエンザについては、例年の同時期よりも低い水準にあるものの、直近2年間の同時期より高く、一週間前とほぼ同様の水準が継続して
いる。
○ 今後の見通しについて
• 今後の感染状況について、全国及び大都市の短期的な予測では、地域差や不確実性はあるものの、横ばいから増加傾向が見込まれる。一方で、北
海道では減少傾向の継続が予測されている。さらに、今後の免疫の減衰や、より免疫逃避能のある株への置き換わりの状況、また、年末に向けて社
会経済活動の活発化による接触機会の増加等が、地域の感染者数の推移に影響すると考えられるため注視が必要。
• 季節性インフルエンザについても、新型コロナウイルス感染症との同時流行を含め今後の推移に注意が必要。
○ 感染の増加要因・抑制要因について
【ワクチン接種および感染による免疫等】 ワクチン接種と自然感染により獲得した免疫は、経時的に低下していると考えられる。また、60代以上では、
20−40代と比較してワクチンの接種率は高いが、感染による免疫獲得は低く、高齢者層での感染拡大が懸念される。なお、献血検体を用いた抗体
保有率実態調査による国民の抗体保有率は重要なデータであるが、単純集計の速報でもあり、今後より詳細な解析を踏まえ評価することが必要。
【接触状況】 夜間滞留人口について、地域差がみられるが、東京、愛知、京都、大阪、福岡など大都市を中心に、昨年同時期と比較して同一又は上
回る水準で推移している。年末に向けて、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等が懸念される。
【流行株】 国内では現在BA.5系統が主流となっているが、BQ.1系統やXBB系統などのオミクロン株の亜系統は、より免疫逃避能があるとされ、海外
で感染者数増加の優位性が指摘されている。特にBQ.1系統は国内で割合が増加しつつあり、注視が必要。
【気候・季節要因】 北日本をはじめ全国的に気温の低下がみられ、換気がされにくい場合がある。 また、冬の間は呼吸器ウイルス感染症が流行しや
すくなる。
○ 医療提供体制等の状況について
• 全国的には、病床使用率は上昇傾向にあり、ほとんどの地域で3割を上回り、感染者数が多い地域などでは5割を上回っている。重症病床使用率は
総じて低い水準にあるが、2、3割の地域もみられる。
• 介護の現場では、施設内療養や、療養者及び従事者の感染がみられる。
• 救急搬送困難事案については、非コロナ疑い事案、コロナ疑い事案ともに、引き続き全国的に増加傾向となっている。

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