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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第111回 12/21)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的には、増加速度は低下しているものの、増加傾向が継続している。西日本など遅れて感染拡大となった地域では、増
加幅が大きく、北日本など先行して感染拡大した地域の感染レベルを上回るところもみられる。
• 中四国や九州などでは、全国より増加幅が大きく、10万人あたりで全国を上回っている。一方、北海道では減少傾向が継続しており、東北、北陸・甲信
越では、横ばいから減少傾向となっている。また、高齢者施設と医療機関の集団感染は増加傾向が継続している。
• 全国の年代別の新規感染者数は、すべての年代で増加しており、人口あたりでは10代以下を始めとして若い世代が多く、他の年代よりも増加幅が大
きくなっている。特に、遅れて感染拡大となった地域でその傾向が強くみられる。多くの地域では高齢者の新規感染者数の増加が進んでおり、全国で
は重症者数と死亡者数も増加傾向が継続しており、今後の推移に注意が必要。
• 本年1月以降の小児等の死亡例に関する暫定報告にあるように、小児感染者数の増加に伴う、重症例、死亡例の発生に注意が必要である。
また、小児の入院者数の動向にも注意が必要。
• 季節性インフルエンザについては、全国では同時期と比べ例年よりも低いが、直近2年間より高い水準にあり、足元で増加している。特に、岩手では
定点医療機関当たり週間報告数で1を上回っている。
○ 今後の見通しについて
• 今後の感染状況について、エピカーブや全国及び大都市の短期的な予測では、地域差や不確実性はあるものの、一部地域を除き多くの地域で増加
傾向の継続が見込まれる。さらに、今後の免疫の減衰や、より免疫逃避能のある株の割合の増加、また、年末年始における接触機会の増加等が、
地域の感染者数の推移に影響すると考えられるため注視が必要。
• 季節性インフルエンザについても、新型コロナウイルス感染症との同時流行を含め今後の推移に注意が必要。
○ 感染の増加要因・抑制要因について
【ワクチン接種および感染による免疫等】 ワクチン接種の推進もあり、オミクロン株(BA.4-5)に対する免疫保持者割合は各年代で増加傾向がみられ、
特に高齢者層ほど割合の増加が進んでいると考えられる。一方で、ワクチン接種と自然感染により獲得した免疫は、経時的に低下していくと考えら
れる。
【接触状況】 夜間滞留人口について、地域差がみられるが、東京や愛知、大阪などの20-22時滞留人口については、足元で感染発生後最多の水準
で推移している。加えて、年末年始における接触機会の増加等が懸念される。
【流行株】 国内では現在BA.5系統が主流となっているが、BQ.1系統やXBB系統などのオミクロン株の亜系統は、より免疫逃避能があるとされ、海外
で感染者数増加の優位性が指摘されている。特にBQ.1系統は国内で割合が増加しつつあり、注視が必要。
【気候・季節要因】 冬が本格化し全国的に気温の低下がみられ、換気がされにくい状況となっている。 また、冬の間は呼吸器ウイルス感染症が流行
しやすくなる。

○ 医療提供体制等の状況について
• 全国的には、病床使用率は上昇傾向にあり、北日本や関東など多くの地域では5割を上回っており、7割を上回る地域も一部でみられる。重症病床使
用率は、0~4割程度と地域差がみられ、総じて上昇している。
• 介護の現場では、施設内療養の増加が継続しており、療養者及び従事者の感染もみられる。
• 全国的に救急搬送困難事案数は増加しており、特に非コロナの搬送困難事案数が増加し、今夏の感染拡大のピークを超えている。今後の動向も踏ま
えつつ、年末年始の救急医療提供体制の確保には注意が必要。
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