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今後の脳科学研究における方向性について(骨子案) (2 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/12/5041227.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第5回(第5回 12/27)《文部科学省》
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②研究基盤の在り方
✓ 研究基盤については、これまでの成果を高度化するとともに、プログラム参画研究者のみならず、
若手研究者、企業研究者等の脳科学コミュニティ全体が利用できるよう、研究倫理、セキュリティ
対策を含めたソフト面及びハード面を整備することが重要。
<データベース>
 これまで整備してきたマーモセット統合データベース(革新脳)、ヒト MRI データベース(国際
脳)等を統合し、ヒト脳の高次機能のダイナミクス解明や疾患メカニズムの解明等に向けて、マ
ルチモーダルデータベースを開発することが重要。
 データ駆動型研究を加速させるためには、データ利活用が進められるようなデザインとするとともに、
データの質及び量を高める取り組みが必要。
<実験動物>
 革新脳で整備してきた野生型マーモセットについては、研究の質を上げ、世界を先導するため、
飼育環境・条件の標準化が必要。
 疾患マーモセットについては、より多くのユーザーに提供するため、疾患モデル動物としての有効
性を示すとともに、繁殖環境の強化が必要。
 マウスについては、非ヒト霊長類を用いた研究との連携など、効果的に活用していくことが必要。
<生体試料(死後脳)>
 死後脳リソースを用いた研究は、シングルセルレベルでの解析やクライオ電子顕微鏡法を用いた
解析など、発展的な研究が期待されており、ヒトの疾患研究を加速させる重要な基盤であるた
め、臨床情報と紐づいた死後脳サンプルの拡充や提供規模の拡充に向けた取組が必要。
3.研究課題
⚫ 研究目標を達成するため、以下の研究課題を設定。研究課題の 1~6 が相互に連携し、研究を
実施してくことが必要。
1.ヒト脳高次機能のダイナミクス解明(神経回路レベル)
種間比較や、多階層・多次元データ※1 等の取得・統合により、ヒト脳の高次機能のダイナミクス
を神経回路レベルで解明。
2.ヒト脳の精神・神経疾患に関する病態メカニズム解明
種間比較や、多階層・多次元データ※1 等の取得・統合、モデル動物等により、ヒト脳の高次機
能に関連する精神・神経疾患の病態メカニズムを解明。
3.脳研究基盤の高度化
これまで革新脳や国際脳等で整備したデータベース、動物資源等の基盤の高度化を実施。
4.多階層・多次元データ創出・統合基盤技術開発
多階層・多次元データ創出技術の革新技術開発を実施するとともに、数理モデルや病態モデ
ルを開発するための統合技術を確立。
5.デジタル脳の開発
上記1~4の研究成果を活用し、数理科学により、「ヒト脳で発達した前頭葉を中心とした高
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