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参考資料4-2 ゾコーバ錠 添付文書 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29975.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第22回 12/27)《厚生労働省》
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ゾコーバ錠(6

例で本薬投与前に認められたアミノ酸残基とアミノ酸変異の混在

表 17
-2 主な選択・除外基準

(A94A/V、L272L/P、T45T/S、M130M/V、K100K/Stopと M130M/I、

選択 1
.
1
2歳以上 1
8歳未満かつ体重 4
0
k
g以上又は 1
8歳以上 7
0歳未満
基準 2.SARS-CoV-2陽性(無作為化前 120時間以内に採取された検体を用
いた P
C
R検査等により確認)
3.SARS-CoV-2による感染症の症状(14症状 a)のうち 1つ以上)発
現が無作為化前 1
2
0時間以内
4.無作為化時点において、SARS-CoV-2による感染症の症状(12症
状)b)のうち、中等度(スコア 2)c)以上の症状が 1つ以上認め
られる。ただし、SARS-CoV-2による感染症の発症前から存在した
症状である場合は、SARS-CoV-2による感染症により悪化したと被
験者が判断した症状に限る
5
.
治験薬投与開始〜投与終了後少なくとも 1
0日間避妊が可能な者
6
.
(女性のみ)妊婦ではなく、妊娠している可能性もない者

D2
63D
/
E
:各 1例)が認められた。
1
8
.
3
.
2非臨床試験
SARS-CoV-2臨床分離株を用いた i
nv
i
t
r
o耐性発現試験において、
4代継代した結果、SARS-CoV-23CLプロテアーゼ領域に単一のア
ミノ酸変異(D48G、M49L、P52S及び S144A)及び複数のアミノ酸
変異(M
4
9
L
/
S
1
4
4
A
)を有する株が認められた 13)。
D48G、M49L、P52S又は S144Aを導入した組換え SARS-CoV-2は、
エンシトレルビルに対して 3.7〜17倍の感受性低下を示し、M49L
/S144Aを導入した組換え SARS-CoV-2は、エンシトレルビルに対
して 100倍の感受性低下を示した 14)。国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験

除外 1
.
S
p
O
3
%
以下(室内気)
2が 9
基準 2
.
酸素投与を要する
3
.
人工呼吸器を要する
4.中等度以上(CTCAE第 5.0版 Grade2以上)の肝疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
5.中等度以上(CTCAE第 5.0版 Grade2以上)の腎疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する

(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて認められたアミノ酸変異
である A234S、L87F、H246Y、又は T198Iを導入した組換え SARSCoV-2は、エンシトレルビルに対して感受性変化を示さなかっ
た 15)。

1
9
.有効成分に関する理化学的知見

a)①倦怠感又は疲労感、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢、⑬味覚異常、⑭嗅
覚異常
b)①倦怠感(疲労感)、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)
、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢
c)症状のスコアを被験者本人が 4段階(0:なし、1:軽度、2:中等度、
3
:重度)で評価

一般的名称:エンシトレルビル

フマル酸

(E
n
s
i
t
r
e
l
v
i
rF
u
m
a
ri
cA
c
i
d)
(J
A
N

化学名:(
6
E)
6
[
(
6
C
h
lo
r
o
2
m
e
th
yl
2
H-i
n
d
a
z
o
l5y
l
)
i
m
i
n
o
]
3
[
(
1
m
e
t
hy
l
1
H1,
2
,
4
t
ri
a
z
o
l
3
y
l
)
m
e
t
h
y
l
]
-1
[
(
2
,
4
,
5t
r
i
f
l
u
o
r
o
p
h
e
n
y
l
)
m
e
t
h
y
l
]
1
,
3
,
5t
r
i
a
z
i
na
n
e
2
,
4
di
o
n
em
o
n
o
f
u
m
a
r
i
ca
c
i
d
分子式:C
H
C
l
F
N
O
・C4H
O
2
2
1
7
3
9
2
4
4

副作用発現頻度は、24.5%(148/604例)であり、主な副作用は、

分子量:6
4
7
.
9
5

高比重リポ蛋白減少 1
8.4
%(1
1
1
/
6
0
4例)であった 9)。

性状:白色の粉末である。
化学構造式:

1
8
.薬効薬理
1
8.1作用機序
エンシトレルビルは SARS-CoV-23CLプロテアーゼを阻害し、ポ
リタンパク質の切断を阻止することで、ウイルスの複製を抑制す
る 10)。
18.
2薬理作用
1
8.2.1I
nv
i
t
r
oウイルス増殖抑制効果

融点:2
4
5
.
2


エンシトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARSCoV-2臨床分離株〔従来株(A系統)、alpha株(B.1.1.7系統)、

2
1
.承認条件

beta株 ( B.1.351系 統 )、 gamma株 ( P.1系 統 )、 delta株

2
1
.
1医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。

(B.1.617.2系統)、theta株(P.3系統)、lambda株(C.37系

2
1
.
2本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじ

統)、mu株(B.1.621系統)及び omicron株(B.1.1.529/BA.1、

め患者又は代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもっ

BA.1.1、BA.2、BA.2.75、BA.4、BA.5及び XE系統)〕に対して抗

て説明され、文書による同意を得てから初めて投与されるよう、

ウイルス活性を示し、50%有効濃度(EC50値)は、VeroE6/

医師に対して要請すること。

TMPRSS2細胞で 0.22〜0.52μmol/L、HEK293T/ACE2-TMPRSS2細胞

2
1
.
3国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)の第Ⅲ相パートから適

で 0.026〜0.064μmol/Lであった。初代ヒト鼻腔由来細胞のヒト

切に有効性が確認された試験成績を取りまとめ速やかに提出する

気道上皮 3次元器官培養モデルを用いた細胞培養系において、

こと。

SARS-CoV-2臨床分離株〔delta株(B.1.617.2系統)〕に対する

2
2
.包装

EC
.1
17
μmo
l
/Lであった 11)。
9
0は 0

2
8錠[1
4錠(P
T
P
)×2


18
.2.
2I
nv
i
v
o抗ウイルス作用
SARS-CoV-2臨床分離株を接種した感染マウスにおいて、エンシ

2
3
.主要文献

トレルビルは、ウイルス接種直後からの投与及びウイルス接種

〔文献請求番号〕

24時間後からの投与のいずれの場合でも、肺組織内ウイルス力

1
)社内資料:エンシトレルビルのラット及びサルの反復投与毒性

価を用量依存的に減少させた。また、SARS-CoV-2マウス馴化株

試験(2
02
2/
1
1
/
2
2承認、申請資料概要 2
.
6
.
6
.
3

〔2
0
2
2
0
0
2
2
4〕

を接種したマウス致死モデルにおいて、溶媒群と比較してエンシ

2)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(薬物

トレルビル群で生存率の改善、生存期間の延長及び体重減少の抑

動態・安全性)(2022/11/22承認、申請資料概要 2.5.3.1.1)

制が認められた 12)。

〔2
0
22
00
2
2
5


18
.3耐性

3
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(食事

18
.3.1臨床試験

の 影 響 )( 2022/11/22承 認 、 申 請 資 料 概 要 2.5.2.3)

国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて、

〔2
0
22
0
0
2
2
6


ベースライン前後の塩基配列解析が可能であった本薬群の被験者

4
)社内資料:[14C]-エンシトレルビルの i
nv
i
t
r
o血清中タンパク結

34例のうち、10例で本薬投与後に SARS-CoV-23CLプロテアーゼ

合 試 験 ( 2022/11/22承 認 、 申 請 資 料 概 要 2.6.4.4.1.1)

領域にアミノ酸変異が認められた。そのうち、4例で 1種のアミ

〔2
0
2
2
0
0
2
2
7


ノ酸変異(A234S、L87F、H246Y、T198I:各 1例)が認められ、6

5
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(単回
(6