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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第113回 1/11)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的には、年末年始に一時的に減少した後再び増加傾向が継続し、高い感染レベルとなっている。
• 感染状況に地域差がみられ、中四国や九州などでは、全国より増加幅が大きく、10万人あたりで全国を上回っている。一方、北海道や東北、関東、北
陸・甲信越では10万人あたりで全国を下回っている。また、高齢者施設と医療機関の集団感染は増加傾向にある。
• 全国の年代別の新規感染者数は、人口あたりでは20代が大きく増加し、10代以下は減少している。感染拡大地域では高齢者の新規感染者数の増加
が進んでおり、全国では重症者数と死亡者数も増加傾向が継続し、特に死亡者数は、これまでの最高値を超える状況が続いており、引き続き増加が
懸念される。
• 昨年1月以降の小児等の死亡例報告にあるように、小児感染者数の増加に伴う重症例、死亡例の発生、また、小児の入院者数の動向にも注意が必
要。
• 季節性インフルエンザについては、全国では同時期と比べ例年よりも低いが、直近2年間より高い水準にある。昨年末時点で定点医療機関当たりの週
間報告数が1を超えて全国的に流行入りとなり、さらに、先週末公表時点では週間報告数が2を超えて増加傾向にある。
○ 今後の見通しについて
• 今後の感染状況について、エピカーブや全国及び大都市の短期的な予測では、地域差や不確実性はあるものの、全国的には増加が継続し、一部地
域を除き多くの地域で増加傾向の継続が見込まれる。さらに、今後の免疫の減衰や、より免疫逃避能のある株の割合の増加、また、中国における感
染状況及び国内への流入等が、感染状況に与える影響についても注意が必要。
• 季節性インフルエンザについても、今後も増加の継続が見込まれており、特に、学校再開後について、新型コロナウイルス感染症との同時流行に注意
が必要。
○ 感染の増加要因・抑制要因について
【ワクチン接種および感染による免疫等】 ワクチン接種の推進もあり、オミクロン株(BA.4-5)に対する免疫保持者割合が各年代で増加していること、
特に高齢者層ほど割合の増加が進んでいることを示唆する報告がある。一方で、ワクチン接種と自然感染により獲得した免疫は、経時的に低下し
ていくと考えられる。
【接触状況】 夜間滞留人口について、例年と同様、年末年始期間中につき、大都市をはじめほとんどの地域で大きく減少している。
【流行株】 国内では現在BA.5系統が主流となっているが、BQ.1系統やXBB系統などのオミクロン株の亜系統は、より免疫逃避能があるとされ、海外
で感染者数増加の優位性が指摘されている。特にBQ.1系統は国内で割合が増加しつつあり、注視が必要。
【気候・季節要因】 冬が本格化し全国的に気温の低下がみられ、換気がされにくい状況となっている。 また、冬の間は呼吸器ウイルス感染症が流行
しやすくなる。
○ 医療提供体制等の状況について
• 全国的には、病床使用率は上昇傾向にあり、多くの地域で5割を上回っており、7割を上回る地域もみられ、神奈川では8割を超えている。
重症病床使用率は、4割を上回っている地域もみられる。
• 介護の現場では、施設内療養数が高い水準にあり、療養者及び従事者の感染もみられる。
• 救急医療について、冬場は通常でも医療提供体制に負荷がかかるところ、全国的に救急搬送困難事案数は、昨年夏の感染拡大のピークを超えて増
加傾向が継続している。引き続き、救急医療提供体制の確保には注意が必要。

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