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2023年第1週(1月2日-1月8日、1月9日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2023年第1週(1月2日-1月8日、1月9日現在)(1/16)《国立感染症研究所》
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数が減少したにもかかわらず、新規陽性者数が増加したため、懸念する状況である。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響を受けにくい。第 1 週に新規に届出された診断時中等症以上の症例は
981 例、重症例は 302 例であった。前週と比して、中等症以上例、重症例は減少傾向であった。一方、
遅れ報告を考慮し、1 月 2 日現在の第 52 週の値と比較した場合は、第 1 週の中等症以上および重症
の症例はともに増加であった。なお、年齢群別では、中等症以上の症例においては、0-4 歳と 20-79
歳で微増し、その他の年齢群では横ばい~微減であった。重症の症例においては、0-4 歳と 20-39 歳
で微増~増加し、その他の年齢群では横ばい~微減であった。レベルとしては、中等症以上・重症の症
例ともに、60 歳以上の年齢群で第7波のピークレベルと同等だが、その他の年齢群で第 7 波のピーク
レベルを大きく下回っている。新規の入院例においては、第 41 週以降継続して増加傾向であったが、
第 1 週は微減した。0-4 歳及び 20-29 歳の年齢群では第 1 週も微増となったが、他の年齢群は微減
した。ただし、直近の週は過小評価されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を考慮
するのが重要である。なお、レベルとしては、第 7 波のピークレベルを上回っている。
全国の入院治療等を要する COVID-19 の入院患者群の推移については、第 44 週以降増加傾向であ
ったが第 1 週は減少傾向となった。入院中の重症者数においては、第 43 週以降引き続き上昇傾向が
つづいている。重症者のレベルとしては、第 7 波のピークレベルと同等レベルである。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation (ECMO)/
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 40 週以降増加傾向で第 52 週は減少したが、第 1 週は再度増加した。
ECMO の開始数は、第 39~47 週は 0~1 例であったが、第 48 週以降増加傾向で、第 1 週も増加し
た。第 1 週の新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、それぞれ 33 例と 7 例であった。ECMO 装着
中の全国の COVID-19 患者数においては、第 44~46 週は横ばいで、第 46 週以降は微増微減を
繰り返している。入院中の COVID-19 重症例における人工呼吸器装着中の患者数においては、第 44
週頃から微増傾向である。ECMO/人工呼吸器装着数の最新の状況と詳細に関しては、NPO 法人日本
ECMOnet の https://crisis.ecmonet.jp/ を参照いただきたい。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 44 週以降増
加傾向である。直近 5 週間では、第 49 週は 1,358 例、第 50 週は 1,617 例、第 51 週は 2,006
例、第 52 週は 2,194 例、第 1 週は 2,303 例であった。レベルとしては、第 7 波のレベルを上回って
いる。
2023 年第 1 週の新規症例報告数のレベルは、人口 10 万対 945 人であった。人口当たり年齢群別
新規症例報告数は、20 代が最多、70 代が最少であった。なお、新規症例報告数が最も多い年齢群は、
20 代であった。小児と 10 代の傾向としては、0-4 歳、5-9 歳、10 代の人口 10 万対新規症例報告
数はそれぞれ 1,092、862、1,035(それぞれ報告された全症例の 4.4%、3.7%、9.7%)であった。
新規報告者数合計の前週比は 1.15 であった。年齢群ごとの前週比は、中央値:1.16、範囲:0.67〜
1.57 倍で 5-9 歳と 10 代の年齢群で新規症例報告数は減少した。また、直近の週は過小評価される
傾向があるが、1 月 9 日現在の第 1 週の値と 1 月 2 日現在の第 52 週の値と比較すると、中央値:
1.15、範囲:0.67〜1.57 倍であった。直近 5 週間の前週比は、2022 年第 49 週は 1.17、第 50 週
は 1.22、第 51 週は 1.10、第 52 週は 0.89、2023 年第 1 週は 1.15 であった。
人口 10 万対新規症例報告数の前週差は、第 1 週は、126.3 であった。20 代で最も多く、645 人以
上の増加(1,140 から 1,784 人)を認め、次に 30 代と 50 代の年齢群で 198 人の増加を認めた。
他の年齢群では、人口 10 万対 422 人の減少から 110人の増加まで年齢ごとに大きな差を認めた。
地域別:第 1 週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、九州地方で最も高く 1,429 人、次
に中国地方の 1,411 人、他の地域でも 500 人を上回っている。全症例の 46%を関東地方と近畿地
方が占めている。関東地方は、第 49 週は 36%、第 50 週は 35%、第 51 週は 34%、52 週は 3
2%、第 1 週は第 30%であった。近畿地方は、第 49 週は 13%、第 50 週は 14%、第 51 週は 15%、
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