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参考資料16 心筋炎・心膜炎のためのブライトン分類評価(和訳) (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00059.html |
出典情報 | 第92回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第27回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(3/10)《厚生労働省》 |
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心筋炎
ブライトン分類
フローチャート(案)
病理組織学的検査によって心筋組織(剖検又は心内膜心筋生検による)の炎症が確
認されている
炎症所見が認められない、又は病理組織学的検査が未実施
又は結果が不明
レベル1
心筋バイオマーカーの上昇(トロポニンT 又は トロポニンI)
AND
画像検査における異常所見:
心臓MRI検査における1つ以上の異常所見※1
OR
心臓超音波検査における1つ以上の異常所見※2
NO
NO
1つ以上の心疾患を示唆する症状 / 所見※3
OR
2つ以上の非特異的な症状 / 所見※4
OR
乳幼児もしくは小児における2つ以上の非特異的な症状 / 所見※5
YES
YES
臨床症状 / 所見を説明するその他の疾患が考えられるか?
NO
1つ以上の心臓MRI検査における異常所見※1
OR
1つ以上の心筋バイオマーカーの上昇(トロポニンT / トロポニンI / CK-MB)
OR
1つ以上の心臓超音波検査における異常所見※2
OR
1つ以上の心電図における新規出現又は回復期に正常化した異常所見※6
NO
NO
1つ以上の炎症反応のバイオマーカーの上昇
(CRP / 高感度CRP / 赤血球沈降速度 / D-ダイマー)
OR
1つ以上の心電図における新規出現又は回復期に正常化した非特異的な異常所
見※7
レベル5:心筋炎ではない
YES
レベル2
YES
レベル3
レベル4:心筋炎として報告されたが、十分な情報が得られ
ておらず、症例定義に合致すると判断できない
4
※1 心臓MRI検査の異常所見
• <心筋の浮腫>
T2強調像における浮腫所見
(典型的には斑状の浮腫)
• <心筋の損傷>
T1強調像におけるガドリニウム
遅延造影像。ただし、心筋の信
号強度が骨格筋よりも高く、少
なくとも1カ所の非虚血領域に
おいて遅延造影像を認める。
※2 心臓超音波検査の異常所見
• 新規に出現した右室又は左室の、
局所又はびまん性の機能異常
(例:駆出率の低下)
• 局所の壁運動異常
• 心室全体の収縮能又は拡張能の、
低下又は異常
• 心室の拡大
• 心室壁厚の変化
※3 心疾患を示唆する所見 / 症状
• 急性発症の胸痛又は胸部圧迫感
• 動悸
• 労作時、安静時、又は臥位での
息切れ
• 発汗
• 突然死
※4 非特異的な所見 / 症状
• 倦怠感
• 腹痛
• めまい 又は 失神
• 浮腫
• 咳嗽
※5 乳幼児又は小児における
非特異的な所見 / 症状
• 易刺激性
• 嘔吐
• 食欲低下
• 多呼吸
• 活気不良
※6 心電図の異常所見
• 発作性又は持続性の、心房性又
は心室性不整脈(心房期外収縮、
心室期外収縮、上室性頻脈、心
室性頻脈、心室内伝導遅延、異
常Q波、低電位)
• 房室伝導遅延又は心室内伝導障
害(Ⅰ~Ⅲ度房室ブロック、新規
に出現した脚ブロック)
• 持続モニターで検出された頻回
に出現する心房性期外収縮又は
心室性期外収縮
※7 非特異的な心電図の異常所見
• ST上昇又は陰性T波
• R波減高、低電位、異常Q波
• 心房期外収縮、心室期外収縮
ブライトン分類
フローチャート(案)
病理組織学的検査によって心筋組織(剖検又は心内膜心筋生検による)の炎症が確
認されている
炎症所見が認められない、又は病理組織学的検査が未実施
又は結果が不明
レベル1
心筋バイオマーカーの上昇(トロポニンT 又は トロポニンI)
AND
画像検査における異常所見:
心臓MRI検査における1つ以上の異常所見※1
OR
心臓超音波検査における1つ以上の異常所見※2
NO
NO
1つ以上の心疾患を示唆する症状 / 所見※3
OR
2つ以上の非特異的な症状 / 所見※4
OR
乳幼児もしくは小児における2つ以上の非特異的な症状 / 所見※5
YES
YES
臨床症状 / 所見を説明するその他の疾患が考えられるか?
NO
1つ以上の心臓MRI検査における異常所見※1
OR
1つ以上の心筋バイオマーカーの上昇(トロポニンT / トロポニンI / CK-MB)
OR
1つ以上の心臓超音波検査における異常所見※2
OR
1つ以上の心電図における新規出現又は回復期に正常化した異常所見※6
NO
NO
1つ以上の炎症反応のバイオマーカーの上昇
(CRP / 高感度CRP / 赤血球沈降速度 / D-ダイマー)
OR
1つ以上の心電図における新規出現又は回復期に正常化した非特異的な異常所
見※7
レベル5:心筋炎ではない
YES
レベル2
YES
レベル3
レベル4:心筋炎として報告されたが、十分な情報が得られ
ておらず、症例定義に合致すると判断できない
4
※1 心臓MRI検査の異常所見
• <心筋の浮腫>
T2強調像における浮腫所見
(典型的には斑状の浮腫)
• <心筋の損傷>
T1強調像におけるガドリニウム
遅延造影像。ただし、心筋の信
号強度が骨格筋よりも高く、少
なくとも1カ所の非虚血領域に
おいて遅延造影像を認める。
※2 心臓超音波検査の異常所見
• 新規に出現した右室又は左室の、
局所又はびまん性の機能異常
(例:駆出率の低下)
• 局所の壁運動異常
• 心室全体の収縮能又は拡張能の、
低下又は異常
• 心室の拡大
• 心室壁厚の変化
※3 心疾患を示唆する所見 / 症状
• 急性発症の胸痛又は胸部圧迫感
• 動悸
• 労作時、安静時、又は臥位での
息切れ
• 発汗
• 突然死
※4 非特異的な所見 / 症状
• 倦怠感
• 腹痛
• めまい 又は 失神
• 浮腫
• 咳嗽
※5 乳幼児又は小児における
非特異的な所見 / 症状
• 易刺激性
• 嘔吐
• 食欲低下
• 多呼吸
• 活気不良
※6 心電図の異常所見
• 発作性又は持続性の、心房性又
は心室性不整脈(心房期外収縮、
心室期外収縮、上室性頻脈、心
室性頻脈、心室内伝導遅延、異
常Q波、低電位)
• 房室伝導遅延又は心室内伝導障
害(Ⅰ~Ⅲ度房室ブロック、新規
に出現した脚ブロック)
• 持続モニターで検出された頻回
に出現する心房性期外収縮又は
心室性期外収縮
※7 非特異的な心電図の異常所見
• ST上昇又は陰性T波
• R波減高、低電位、異常Q波
• 心房期外収縮、心室期外収縮