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資料3 6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ(令和4年8月薬学系人材養成の在り方に関する検討会) (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》 |
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カリキュラムの内容を確実に教育課程において身に付けさせることができるよう十分
な準備と実行が求められる。
○
また、各大学は、教育理念及び養成する人材像を明確にした上で、医療の進展・高
度化や時代のニーズを踏まえた特色ある教育課程を編成し、内部質保証システムに基
づく PDCA サイクルを確立することが求められるが、一部の大学では薬学共用試験及び
薬剤師国家試験の対策に偏重した教育がなされており、社会のニーズに対応した課題
発見・解決能力を養う教育が不十分であるとの懸念がある。
○
このため、今後改訂される薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した学修すべ
き目標を適切に身に付けさせると同時に、専門分野における専門教育のみならず幅広
い教養を身に付けた上で、自律した薬剤師として高い倫理観や論理的思考力を有して
行動できる人材の育成が求められており、「21 世紀型市民」7としての課題発見・解決
能力を養うことができるよう、大学独自の授業科目の充実を図る必要がある。
○
また、今後の薬学実務実習に関しても、薬学教育モデル・コアカリキュラムの見直
しの検討とともに、患者に対する個別最適化した薬物療法の提供や地域包括ケアシス
テムの中で多職種連携を図りながらチーム医療を推進するとともに患者等に対する薬
学的知見に基づく指導を行うなど、臨床に係る実践的な能力を培うための実習の内容
及び質の充実に向けて検討すべきである。
○
さらに、各大学における、在宅医療を含む地域医療や薬剤師の偏在(地域偏在や薬
局薬剤師に比べて病院薬剤師が不足していること(業態偏在))等に関する教育プロ
グラムの策定・実施を通して、薬剤師の果たす役割に関する教員及び学生の意識を醸
成していくことも重要である。
イ)学修成果・教育成果の把握・可視化、進路指導等
○
「教学マネジメント指針」において、学修者本位の教育の観点から、学生が自らの
学びの成果(学修成果)として身に付けた資質・能力を自覚できるようにすることが
重要であるとともに、大学の教育活動を学修目標に即して適切に評価し教育改善につ
なげるためにも学修成果・教育成果を適切に把握・可視化する必要があるとされてい
る。
○
このため、学位プログラムレベルにおいては、学生の履修状況の把握や学生との定
期的・継続的な面談等によりディプロマ・ポリシーに定められた資質・能力の修得状
況や今後の履修の方向性について適切にフィードバックすること等が期待される。標
準修業年限内の卒業率が低い大学も見られるが、こうした取組みを通じて、学生が標
7
「予測不可能な時代において、専攻分野についての専門性を有するだけではなく、思考力、判断力、俯
瞰力、表現力の基盤の上に、幅広い教養を身に付け、高い公共性・倫理観を保持しつつ、時代の変化に合
わせて積極的に社会を支え、論理的思考力をもって社会を改善していく資質を有する人材」
(
「2040 年に
向けた高等教育のグランドデザイン(答申)
」平成 30 年 11 月中央教育審議会)
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な準備と実行が求められる。
○
また、各大学は、教育理念及び養成する人材像を明確にした上で、医療の進展・高
度化や時代のニーズを踏まえた特色ある教育課程を編成し、内部質保証システムに基
づく PDCA サイクルを確立することが求められるが、一部の大学では薬学共用試験及び
薬剤師国家試験の対策に偏重した教育がなされており、社会のニーズに対応した課題
発見・解決能力を養う教育が不十分であるとの懸念がある。
○
このため、今後改訂される薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した学修すべ
き目標を適切に身に付けさせると同時に、専門分野における専門教育のみならず幅広
い教養を身に付けた上で、自律した薬剤師として高い倫理観や論理的思考力を有して
行動できる人材の育成が求められており、「21 世紀型市民」7としての課題発見・解決
能力を養うことができるよう、大学独自の授業科目の充実を図る必要がある。
○
また、今後の薬学実務実習に関しても、薬学教育モデル・コアカリキュラムの見直
しの検討とともに、患者に対する個別最適化した薬物療法の提供や地域包括ケアシス
テムの中で多職種連携を図りながらチーム医療を推進するとともに患者等に対する薬
学的知見に基づく指導を行うなど、臨床に係る実践的な能力を培うための実習の内容
及び質の充実に向けて検討すべきである。
○
さらに、各大学における、在宅医療を含む地域医療や薬剤師の偏在(地域偏在や薬
局薬剤師に比べて病院薬剤師が不足していること(業態偏在))等に関する教育プロ
グラムの策定・実施を通して、薬剤師の果たす役割に関する教員及び学生の意識を醸
成していくことも重要である。
イ)学修成果・教育成果の把握・可視化、進路指導等
○
「教学マネジメント指針」において、学修者本位の教育の観点から、学生が自らの
学びの成果(学修成果)として身に付けた資質・能力を自覚できるようにすることが
重要であるとともに、大学の教育活動を学修目標に即して適切に評価し教育改善につ
なげるためにも学修成果・教育成果を適切に把握・可視化する必要があるとされてい
る。
○
このため、学位プログラムレベルにおいては、学生の履修状況の把握や学生との定
期的・継続的な面談等によりディプロマ・ポリシーに定められた資質・能力の修得状
況や今後の履修の方向性について適切にフィードバックすること等が期待される。標
準修業年限内の卒業率が低い大学も見られるが、こうした取組みを通じて、学生が標
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「予測不可能な時代において、専攻分野についての専門性を有するだけではなく、思考力、判断力、俯
瞰力、表現力の基盤の上に、幅広い教養を身に付け、高い公共性・倫理観を保持しつつ、時代の変化に合
わせて積極的に社会を支え、論理的思考力をもって社会を改善していく資質を有する人材」
(
「2040 年に
向けた高等教育のグランドデザイン(答申)
」平成 30 年 11 月中央教育審議会)
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