よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第1報) (2 ページ)

公開元URL
出典情報 令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第1報)(3/24)《日本病院団体協議会》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

1.入院基本料の適切な引き上げ
エネルギーコストの上昇、物価上昇など医療提供コストの上昇に対応し、かつ医療従
事者に対する適切な処遇改善を実現するために、大幅な入院基本料の引き上げを要望し
ます。
2.感染症対応を行うための更なる評価
病院には、病床種別を問わず高齢で基礎疾患を抱える多くの患者が入院しており、今
後も新型コロナウイルス感染に脆弱な患者を守りながら、病院は適切に地域医療を提供
し続けることが求められます。第 8 次医療計画に新興感染症が 6 番目の事業として加え
られることもあり、病院が適切な感染対策を継続していくことができるよう、診療報酬
上の更なる評価を要望します。
3.病院における ICT 推進のための評価
現在、国が進めている医療DXの推進は今後の我が国における効率的な医療提供体制の
構築に非常に重要です。しかし病院における電子カルテ、オンライン資格確認システム、
電子処方箋システムなどの導入・維持管理は、病院にとり経営的にも大きな負担となって
います。また、昨今のサイバー攻撃へ対応するためのサイバーセキュリティー体制の構築
にも、多額の費用がかかります。改めて、病院におけるICT推進のための適切な評価を
要望します。
4.適切な食事療養費の設定
入院時食事療養費は、過去20年以上にわたり一食 640 円と据え置かれています。食材
費、光熱費の高騰や人件費の増加により、近年、ほとんどの病院で病院の給食部門は赤字
に陥っています。入院時食事療養費の適切な水準への引き上げを、強く要望します。
5.病棟における介護専門職の評価
近年、病院に入院する患者は高齢化が進行し、介護が必要な割合が増加しています。今
後ますます増え続ける高齢患者に対応していくためには、病院内で介護業務を担うスタッ
フの確保が不可欠です。しかし病院における介護職は看護補助者と位置づけられ、国家資
格を持った介護福祉士など専門職がやりがいを持ち専門性を発揮し働くことが難しく、病
院内の介護人材の確保は非常に困難となっています。病院医療において、適切に介護専門
職が位置づけられ評価されるよう要望します。
以上