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参考資料2_「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価) (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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ドデータの活用を進めることは重要であり、有効な活用法の検討、データの収
集の標準化や、解析の方法論の確立も必要である。なお、昨今、がんと糖尿病
等他疾患との関連性も報告されており、また、がん予防に資する取り組みは、
他の生活習慣病の予防にも資することも踏まえ、サンプルの共有も含め、他疾
患と連携したデータベースのあり方についても検討が必要である。
データ収集は、研究を進めるのみではなく、国民や患者の健康増進や自身の
病状の理解の面からも重要である。これは、過去から現在までつながった自身
のデータがなければ、継続性を持った取り組みを行うことは困難であるためで
ある。
【細胞株やサンプルの利用について】
日本で樹立した細胞株や採取されたサンプルについては、国内での利用が容
易になるような取組を進める必要がある。
【患者参画に係る取り組みについて】
海外の医学誌等において、がん患者及びがん経験者が研究に参画することが
求められることもあり、基本計画にあるように、研究の計画立案と評価に参画
可能な患者を教育するためのプログラムの開発を進め、人材育成に努めるな
ど、がん研究への患者・市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)
に取り組む必要がある。
【患者報告アウトカム(Patient Reported Outcome)について】
PRO については、米国食品・医薬品局(FDA)が 2009 年に PRO の測定に関する
ガイダンスを発出しているが、がん領域においては、患者自身の主観的な症状や
感情の変化が重要となる支持療法や緩和治療の研究を始めとして、今後その重
要性が増すと考えられ、PRO を取り入れた研究も推進していく必要がある。
【がん研究を担う人材の育成について】
継続的にがん研究を発展し、国民により良いがん医療を提供するためには、幅
広い分野の柔軟な発想を持った若手の人材をがん研究領域に取り込み、積極的
に育成することが必要である。がん領域においては、継続して、若手研究者育成
に力を入れてきたが、時代とともに研究者育成に必要な支援も変化することを
踏まえ、再度そのあり方を検討する必要がある。

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