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資料4 サプライサイド経済構造と求められる政府の役割(マルティン・シュルツ氏提出資料) (2 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0418/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第4回 4/18)《内閣府》
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サプライサイド経済構造と求められる政府の役割
 新しい資本主義 - サプライサイドの機会と課題
新しい資本主義は、従来の市場取引を超えて、社会の所得創出能力を強化します。そのためには、複
雑なサプライサイドの政策が必要ではあるものの、対象範囲が広すぎて効果が出ない、逆に限定しす
ぎて社会的インパクトがない、あるいは費用がかかりすぎて持続可能でないといったリスクもあります。
この問題を解決するにはどうすればよいのでしょうか。

 政策の成果や付加価値に着目する
経済のサプライサイドでは、政府はもっと企業のように考えて行動する必要があります。つまり、政府
も、付加価値やイノベーションを生み出し、測定可能な成果をださなければなりません。マクロ指標やビ
ジネスライクなKPI(重要業績評価指標)を利用して政策目標を策定し、政策実行を確認する必要があ
ります。もちろん、政府が企業のようにといっても、大変困難です。均衡を保たなくてはならない対象が
あまりに多種多様であるからです。さらにほとんどのマクロ指標はゆっくりとしか反応せず、具体的な情
報を与えてくれない上、ミクロ指標は扱いが複雑です。今のところ、金融政策においてのみ、その政策
目的(インフレ率)と手段(金利)が明確に定義されています。以上から、新しい資本主義を実行する政
府は、複雑な環境下でも革新的に動いている企業のやりかたから学ぶことで問題を解決できるのでは
ないでしょうか。つまり、各政策の目的を明確に定義し、それを実行する際に柔軟性と変革の余地を与
える。効果をあげるには、それぞれの目的と共通項(共通したパーパス)に基づく政策構築し、持続して
価値を高めることが重要です。

 明確に定義された政策目標による持続的な所得増加
新しい資本主義の中心的な目的は、持続可能な所得面での成長です。この目的を達成するために、
DX、GX、SXなど、より多くの政策で、革新性から効率性、社会的公平性に至るまで、それぞれに目的
を必要とします。そして、その実現に向けて国民の信頼を得るためには、わかりやすい目的、目に見え
る政策の実行、早期の付加価値創出が最も重要になります。

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