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総-4参考1-5○在宅自己注射について (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00186.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第545回 5/17)《厚生労働省》 |
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中医協 総一4参考1一5
5 . 5 -1 7
2023 年2月 16 日
厚生労働省 保険局
保険局長 伊原 和人 左
FN
理事長 中村
ベグバリアーゼ (遺伝子組換え) の在宅自己注射に関する
保険適用の要望書
フェニルケトン展症 (以下、 PKU) は、体内でフェニルアラニン (以下、 Phe) を分解できないことが原
因の常染色体潜性 (劣性) 遺伝性の希少疾患でもあり、フェニルアラニン水酸化酵素(以下、 PA をコード
する遺伝子の変異が原因となります。 日本では PKU は難病指定されており、新生児マススクリーニング
対象疾患等診療ガイドライン (2019 年) には、 PKU の発症率はおよそ 70, 000 人に 1 人であり、 年間約 20
人の新たな愚者が発生しているとされています。
PKU の病態生理は、Phe 濃度の上昇によりヒト及び動物の脳細胞に直接毒性を及ぼしてタンパク質合成
を阻害し、髄輌を構成するタンパク質の正常な形態に影響を与え、大脳皮質における樹状突起やシナプ
スの発達を停止・遅延させることが多数のエビデンスにより示されています。PKU 患者における血中 Phe
濃度のコントロール不良は、 実行機能不全、 鬱病、 不安症、 気分及び注意持続能力への悪影響を含む、重
度の行動及び精神医学的問題と関連しており、 患者の生活の質に悪影響を及ぼします。 PKU 患者は一般の
方と比較して精神・神経症状の有病率が高く、 遂行機能障害も多いことから、 重度の疾病負荷を経験 しま
す。
PKU 患者に対する治療法は限られており、 食事療法による厳格な Phe 摂取制限、 補助薬としてサプロプ
テリンが使用されています。食事療法の長期の維持が困難であること、サプロプテリンの有効性が一部
の愚者集団に限定されること、及びサプロプテリンを服用しても血中 Phe 濃度を十分に下げることが困
難である PKU 患者がいることから、コントロール不良な PKU 患者に対する新たな治療法は大きなアンメ
ットメディカルニーズがあります。
PKU の新規治療薬として現在国内申請中のペグバリアーゼ (遺伝子組換え) (以下、本剤) は PKO 軸者
の血中 Phe 濃度を低下させるための自己注射配能な皮下投与による酵素代奉療法と して開発されました。
本剤は、PAH とは違い血背中で活性を有し Phe を分解 します。了攻床試験では、血中 Phe 濃度のコントロー
ル不良な被験者において、本剤投与により血中 Phe 濃度の有意かつ持続的な減少が達成されました。ま
た、 安全性においては、 注射部位反応、 関節痛、 過敏症反応及び急性全身性過敏反応などが認められまし
たが、本剤は忍容性の観点から許容可能な安全性プロファイルを有することが示されています。
本剤の投与が開始された後は、血中 Phe 濃度を目標範囲内にコントロールし続けるために、本剤が継
続的に投与されることが予想されています。投与経路は皮下注射であり、投与顔度は週 1 回授与から開
始し、 維持期 (投与開始後 9 週目以降) には毎日授与となる予定です。 従って、本剤の投与のための毎日
の通院は、PKU 患者に大きな負担を強いることになります。
本剤の開発を行った製薬会社の複数の臨床試験では、 癌録された全ての症例 (日本人症例を含む) にお
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