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資料10 中野 構成員提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/dai5/gijisidai.html
出典情報 こども未来戦略会議(第5回 6/1)《内閣官房》
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第 5 回 こども未来戦略会議 検討に際しての意見書
フリーアナウンサー 中野 美奈子

1. 扶養控除の縮小は“若い(子育て)世代の所得を増やす”ことと矛盾するのでは
子育てには常にお金が必要ですが、特に 16 歳からは受験や大学進学などで更にお金が
必要になります。そもそも扶養控除などの所得控除は、扶養親族の生活のために最低限の収
入を守るという趣旨から作られた制度なのに、それが減るもしくは廃止されるという話は
違和感しかありません。家族の生活に必要な最低限のものには課税されず、収入が手元に残
る方が労働意欲につながり、経済の活性化につながるのではないでしょうか。

2.財源をどこにどれくらい使うか明確にしてほしい
3 兆円を超える予算の中で、私達が未来のこどもために負担した財源が、すぐには難し
いですが、自分たちの目にみえる形で有益だったと思えるようにしてほしいです。
無駄な“ハコモノ”はいりません。子育てを社会全体でするという意識改革と、マンパワ
ーが必要だと思います。
フィンランドでは“ネウボラ(相談の場)”という初めての妊娠、出産、育児で気になる
ことや些細な悩みを担当の保育士さんや助産師さんに相談できる制度があります。
特に産後はあかちゃんと二人きり会話もできない、寝ない、泣くの繰り返し 24 時間
つきっきりです。若いからやお金に余裕があるからなど関係なく精神的に疲弊します。
そんな時に大人と話をしたり、午前中の数時間だけでも家にきて家事のお手伝いをし
てくるだけでも支えになります。
無理に施設を作って新しい交流の場をつくらなくても、自宅(これが一番ありがた
い)や近くの公民館やすでにある子育て広場などがあるのでそれを活用したらどうし
ょうか。
また遠い海外を参考にしなくても、岡山の奈義町やわたしの住んでるお隣の香川県宇
多津町でもすでに子育てをリタイアしたお年寄りと子育て真っただ中のお母さんと赤
ちゃんが交流できるスペースや子育てサークルがとても充実していて、出生率も実際
に県内ナンバーワンです(1.72)
すべての子育ての世帯を切れ目なく支援するという意味では、女性にも働きたい人、
専業主婦でいたい人いろんな方がいます、たとえば仕事をさがしたい、働きたい人には
保育園などの一時預かりなどを積極的に利用してもらい、そうでない人はコミュニテ
ィーセンターや子育て広場で交流の場を持つなどそれぞれの生活スタイルに合わせた
方法を考えていく必要があるとも思います。