Infectious Diseases Weekly Report Japan

2023年 第20週
（5月15日〜 5月21日）
：通巻第25巻 第20号

◆定点把握の対象となる5類感染症
全国の指定された医療機関
（定点）
から報告され、疾患により小児科定点
（約3,000カ所）
、インフルエンザ／
COVID-19
（小児科・内科）
定点
（約5,000カ所）
、眼科定点
（約600カ所）
、基幹定点
（約500カ所）
に分かれてい
ます。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です
（増減の目安は小数点第3位以下を含む）
。

定点把握疾患の報告の過去5年間の同時期との比較（第20週）
〜
〜

定点当たり
報告数
インフルエンザ
1.89
咽頭結膜熱
0.45
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.34
感染性胃腸炎
6.54
水痘
0.10
手足口病
0.25
伝染性紅斑
0.01
突発性発しん
0.33
ヘルパンギーナ
0.73
流行性耳下腺炎
0.06
急性出血性結膜炎
0.01
流行性角結膜炎
0.36
マイコプラズマ肺炎
0.08

5.22

0.34
－0.04
0.86
－0.70
－0.29
－0.64
〜
〜

－1.14

7.97

－0.43
0.37
－0.22
0.00
平均－2SD

平均－1SD

平均

平均＋1SD

SD：標準偏差

平均＋2SD

当該週と過去5年間の平均（過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週間分の平均）との差をグラフ
上に表現した。
〜
〜

－3.05

2.95

2.73

〜
〜

インフルエンザ／
COVID-19定点報告疾患
－2.83
3.91
インフルエンザの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期
（前週、当該週、後週）と比
較してかなり多い。都道府県別の上位3位は新潟県（5.92）、山形県（5.63）、群馬県（4.54）である。
基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は94例と前週と比較して増
加した。都道府県別では31都道府県から報告があり、年齢別では0歳（4例）、1〜9歳（27例）、
10代（6例）、20代（2例）、50代（6例）、60代（8例）、70代（17例）、80歳以上（24例）であった。
新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県
（10.80）、石川県（6.38）、岩手県（6.32）である。
小児科定点報告疾患（主なもの）
RSウイルス感染症の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は和歌
山県（6.13）、山口県（4.56）、福井県（4.08）である。
咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は富山県（1.21）、鹿児島県
（1.00）、福井県（0.92）である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位
3位は富山県（3.52）、福岡県（3.40）、長崎県（2.34）である。
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は大分県
（12.64）、三重県（10.31）、埼玉県（9.45）である。
手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県（1.77）、
宮崎県（0.89）、岡山県（0.67）である。
伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位2位は高知県（0.08）、岐阜県
（0.06）、大分県（0.06）である。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかな
り多い。都道府県別の上位3位は佐賀県（5.52）、宮崎県（4.72）、長崎県（2.55）
である。
流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位2位は千葉県
（0.12）、福井県（0.12）、新潟県（0.11）、大阪府（0.11）、香川県（0.11）である。
基幹定点報告疾患
マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は青森
県（3.17）、大分県（0.45）、神奈川県（0.27）である。
感染性胃腸炎（ロタウイルスに限る）の定点当たり報告数は増加した。2都道府県から4例報告
があり、年齢別では1〜4歳（2例）、5〜9歳
（2例）であった。
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases

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