よむ、つかう、まなぶ。
参考資料6_第4期がん対策推進基本計画 (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html |
出典情報 | 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
(4) がん登録の利活用の推進
(現状・課題)
がん患者のがんの罹患、転帰その他の状況を収集し、がん対策の一層の推進を
図るため、平成 28(2016)年1月より、がん登録等の推進に関する法律(平成
25 年法律第 111 号。以下「がん登録推進法」という。)に基づく全国がん登録が
開始された。
平成 28(2016)年より全国がん登録の届出件数は増加してきており、精度指
標については、令和元(2019)年時点で、MI比69が 0.38、DCO70が 1.92%で
あるなど、登録情報の内容が充実してきている。
また、がん登録情報の効果的な利活用については、がん登録情報を活用した市
町村におけるがん検診の感度・特異度の算出に向けた検討や、現行制度の課題の
整理及び見直しに向けた議論を行っている。
(取り組むべき施策)
国は、がん対策の充実に向けて、がん登録情報の利活用を推進する観点から、
引き続き、質の高い情報収集に資する精度管理に取り組む。
国は、がん登録情報の利活用の推進について、現行制度における課題を整理し、
がん登録推進法等の規定の整備を含め、見直しに向けて検討する。利活用の推進
に当たっては、保健・医療分野のデジタル化に関する他の取組とも連携し、より
有用な分析が可能となる方策を検討する。
一定期間におけるがん死亡数の、がん罹患数に対する比。Mortality/Incidence Ratio の
略(IM 比は Incidence/Mortality Ratio の略。
)。生存率が低い場合、あるいは、罹患の届出
が不十分な場合、MI 比は高くなる(IM 比は低くなる。)
。一方、生存率が高い場合、あるい
は、同一の患者の同定過程に問題があり、誤って重複登録している場合、MI 比は低くなる
(IM 比は高くなる。
)
。現在の日本のがん患者の生存率に基づいた場合、全がんで MI 比 0.4
〜0.45 程度(IM 比 2.2~2.5 程度)が妥当と考えられている(がん情報サービス「がん統
計」がん統計の用語集)
。
70 がん登録において、死亡情報のみで登録された患者のこと。英語では Death Certificate
Only(DCO)と呼ばれ、全症例に対する割合(DCO%)はがん登録の精度指標として用い
られる。DCO%が高い場合は、登録漏れが多いとみなされる。DCO%が低いほど計測され
た罹患数の信頼性が高いとみなされるが、DCO%が低いからといって必ずしも登録漏れが
少ないとは限らない。その理由は、遡り調査に力を注いだ場合、DCN(Death Certificate
Notification の略。
)が高くても、DCO を低くすることが可能だからである。国際的ながん
登録の水準では、DCO は 10%以下であることが求められている(がん情報サービス「がん
統計」がん統計の用語集)
。
69
57
(現状・課題)
がん患者のがんの罹患、転帰その他の状況を収集し、がん対策の一層の推進を
図るため、平成 28(2016)年1月より、がん登録等の推進に関する法律(平成
25 年法律第 111 号。以下「がん登録推進法」という。)に基づく全国がん登録が
開始された。
平成 28(2016)年より全国がん登録の届出件数は増加してきており、精度指
標については、令和元(2019)年時点で、MI比69が 0.38、DCO70が 1.92%で
あるなど、登録情報の内容が充実してきている。
また、がん登録情報の効果的な利活用については、がん登録情報を活用した市
町村におけるがん検診の感度・特異度の算出に向けた検討や、現行制度の課題の
整理及び見直しに向けた議論を行っている。
(取り組むべき施策)
国は、がん対策の充実に向けて、がん登録情報の利活用を推進する観点から、
引き続き、質の高い情報収集に資する精度管理に取り組む。
国は、がん登録情報の利活用の推進について、現行制度における課題を整理し、
がん登録推進法等の規定の整備を含め、見直しに向けて検討する。利活用の推進
に当たっては、保健・医療分野のデジタル化に関する他の取組とも連携し、より
有用な分析が可能となる方策を検討する。
一定期間におけるがん死亡数の、がん罹患数に対する比。Mortality/Incidence Ratio の
略(IM 比は Incidence/Mortality Ratio の略。
)。生存率が低い場合、あるいは、罹患の届出
が不十分な場合、MI 比は高くなる(IM 比は低くなる。)
。一方、生存率が高い場合、あるい
は、同一の患者の同定過程に問題があり、誤って重複登録している場合、MI 比は低くなる
(IM 比は高くなる。
)
。現在の日本のがん患者の生存率に基づいた場合、全がんで MI 比 0.4
〜0.45 程度(IM 比 2.2~2.5 程度)が妥当と考えられている(がん情報サービス「がん統
計」がん統計の用語集)
。
70 がん登録において、死亡情報のみで登録された患者のこと。英語では Death Certificate
Only(DCO)と呼ばれ、全症例に対する割合(DCO%)はがん登録の精度指標として用い
られる。DCO%が高い場合は、登録漏れが多いとみなされる。DCO%が低いほど計測され
た罹患数の信頼性が高いとみなされるが、DCO%が低いからといって必ずしも登録漏れが
少ないとは限らない。その理由は、遡り調査に力を注いだ場合、DCN(Death Certificate
Notification の略。
)が高くても、DCO を低くすることが可能だからである。国際的ながん
登録の水準では、DCO は 10%以下であることが求められている(がん情報サービス「がん
統計」がん統計の用語集)
。
69
57