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事例2 愛知県一宮市 ~次世代へつなぐ「通いの場」への挑戦~ (1 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html
出典情報 令和5年版高齢社会白書(6/20)《内閣府》
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第 章

1

事例2

高齢化の状況

愛知県一宮市

~次世代へつなぐ「通いの場」への挑戦~
事業の目的・概要
愛知県一宮市(人口 37 万 9,538 人、高齢化率 27.2%(令和5年4月1日現在))では、一般社団
法人地域社会福祉サービス支援機構が、高齢期になってもいきいきと元気に過ごすための健康づく
り・健康維持をテーマに、地域の公民館を拠点とした「通いの場(オフライン)」の活動と、コロナ
禍をきっかけとした「在宅(オンライン)」の活動を組み合わせて、高齢者の社会参加を図り、次世
代型のコミュニティづくりに取り組んでいる。



具体的な取組内容
地域の高齢者を始めとする幅広い世代を対象に、参加者が歩いて移動できる距離にある公民館での
、公園でのモルック

3

節 〈特集〉高齢者の健康をめぐる動向について

健康体操やスポーツスタッキング

※1

など、通いの場を開催している。

※2

また、コロナ禍以前から、今後のさらなるデジタル化の進展を見据えて、スマートフォン教室も開
催しており、高齢者のデジタルデバイドの解消に取り組んでいた。
その結果、コロナ禍により高齢者の外出が制限される状況にあっても、SNS による茶和会の開催
や健康づくりに関する動画の配信等の活動を継続し、高齢者の社会参加の機会を確保することができ
た。
事業効果
スポーツスタッキングの自主的なクラブが発足し、大会
が開催されるのみならず、ドローン体験会や衣類のリサイ
クル活動など、幅広い活動が高齢者により主体的に実施さ
れるようになった。
さらに、小学生によるスポーツスタッキング大会が開催

〔スポーツスタッキングの様子〕

されるなど、高齢者の健康づくりに留まらず、多世代交流
のきっかけとなっている。
また、コロナ禍がオンラインによる社会参加のきっかけ
となり、高齢者の ICT リテラシーのさらなる向上が図られ、
オフラインとオンラインを組み合わせた新たな形のコミュ
ニティが構築されている。
今後の展開

〔健康づくりに関する動画〕

これまでの「講師の下で学ぶ」形式から、「皆で学び合い、教え合う」形式へ誘導することで、高
齢者が主体的に運営できるようにし、持続可能な活動を目指している。
また、コロナ禍が収束した後も、オフラインとオンラインを組み合わせた活動を継続し、オンライ
ンによる社会参加を浸透させていく予定である。
※1
※2

複数のプラスチック製カップを決められた型に積み上げたり、崩したりしてスピードを競うスポーツ
木の棒(モルック)を下から投げて、3~4 m 先に並べられた木製のピンを倒すスポーツ

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