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参考資料6_がん対策推進基本計画(令和5年3月)(令和5年3月) (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34414.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第13回 7/27)《厚生労働省》
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3. がんとともに尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築
~がんになっても安心して生活し、尊厳を持って生きることのできる地域共
生社会を実現することで、全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質の向
上を目指す~
(1) 相談支援及び情報提供
① 相談支援について
(現状・課題)
患者の療養生活が多様化する中で、拠点病院等や小児がん拠点病院等のがん
相談支援センターが中心となって、患者やその家族等の精神心理的・社会的な悩
みに対応していくことが求められている。
国は、がん患者が必要に応じて確実に支援を受けられるよう、整備指針におい
て、初診時等にがん相談支援センターについて説明することや、広報を行うこと
を定め、その取組を促してきた。令和4(2022)年整備指針改定においては、更
なる相談支援体制の整備を推進するために、拠点病院等は、
「外来初診時から治
療開始までを目処に、がん患者及びその家族が必ず一度はがん相談支援センタ
ーを訪問(必ずしも具体的な相談を伴わない、場所等の確認も含む)することが
できる体制を整備することが望ましい」こととされた。
患者体験調査等によると、がん患者・家族の3人に2人ががん相談支援センタ
ーについて知っている55ものの、利用したことがある人の割合は、成人で 14.4%、
小児で 34.9%となっている。実際に利用した者のうち、
「役立った」と回答した
人が、8割を越えていることを踏まえると、利用していない患者について、本当
にニーズがなかったのか、十分に留意する必要がある。
また、院内体制や地域資源によって、対応可能な相談件数や患者の相談ニーズ
は異なることから、質の高い相談支援体制を持続可能なものとするためには、全
てのがん相談支援センターで持つべき機能や対応の範囲について検討し、地域
の実情に応じた集約化や役割分担を行うことが必要ではないかとの指摘がある。
がん患者にとって、同じような経験を持つ者による相談支援や情報提供及び
平成 30(2018)年度の「患者体験調査」によると、がん相談支援センターについて知っ
ているがん患者・家族の割合は、66.4%、令和元(2019)年度の「小児患者体験調査」によ
ると、66.4%となっている。
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