よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料 先-1○先進医療Bの総括報告書に関する評価について (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00062.html
出典情報 先進医療会議(第126回 11/2)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

先-1
5.11.2
令和5年 10 月 18 日

「自家骨髄単核球移植による下肢血管再生治療(告示旧24)」の総括報告書
に関する評価について
先進医療技術審査部会
座長

竹内



京都府立医科大学附属病院から提出のあった総括報告書について、先進医療
技術審査部会で評価を行い、その結果を以下のとおりとりまとめたので報告いたし
ます。

1.先進医療の概要及び申請医療機関からの報告の概要
先進医療の名称:
自家骨髄単核球移植による下肢血管再生治療
適応症等:
バージャー病(従来の治療法に抵抗性を有するものであって、フォンタン分類III度
又はIV度のものに限る。)
医療技術の概要:
閉塞性血栓血管炎(バージャー病)は四肢の末梢血管に閉塞をきたし、四肢や指趾に
虚血症状を引き起こす疾患である。四肢の主要血管に狭窄や閉塞が起こり骨格筋への血
流が低下するために、軽症状では四肢の冷感・しびれ、間欠性跛行等であるが、重症化
すれば安静時疼痛が出現し、その後四肢末梢部より皮膚の色調変化や爪の発育不良、さ
らには、難治性の皮膚潰瘍・壊死へと進行していく。
バージャー病は、動脈硬化による血管閉塞と異なり末梢ほど病変が強いために、血行
再建手術が可能な症例は20%以下と少なく、またバイパスの開存率も十分には期待でき
ず、症状の再発を繰り返すことが多いのが現状である。
本研究で用いる「自家骨髄単核球細胞移植による血管再生療法」は、自家骨髄液中か
ら血管内皮に分化しうる未熟細胞(血管内皮前駆細胞)を含んだ単核球細胞分画を取り
出し、虚血症状のある骨格筋内へ移植することにより、新たな血管を作る治療法である。
本研究では、バージャー病に対する骨髄単核球細胞を用いた血管再生療法の有効性と
安全性を検討する。
○主要評価項目:患側SPP値の登録時から移植後6ヵ月の変化量
○副次評価項目:
安全性評価基準:
①有害事象の有無、程度及び重篤性
②全生存期間
有効性評価基準:
①6分間歩行距離
②Numerical rating scaleによる登録時からの疼痛の変化
③造影CT検査による患肢の膝窩動脈以下の血管内ボリュームの変化
④ABI及びTcpO2の登録時からの変化
⑤移植後6ヵ月時点におけるSPP値30 mmHg以上の達成

1