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資料 先-1○先進医療Bの総括報告書に関する評価について (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00062.html |
出典情報 | 先進医療会議(第126回 11/2)《厚生労働省》 |
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⑥30%以上の虚血性潰瘍面積の縮小達成
⑦Fontaine分類
⑧患肢大切断の有無及び大切断までの期間
○予定症例数:25例(登録症例数:22例)
○試験期間:2017年10月~2022年5月
臨床研究登録ID : jRCTb050190082
医療技術の試験結果:
○有効性の評価結果
主要評価項目である患側 SPP 値の登録時から移植後6ヵ月の変化量の中央値は 24.0
mmHg であり、統計学的に有意な改善が認められた。
副次評価項目では、Numerical Rating Scale による疼痛評価、造影 CT 検査による患
肢の膝窩動脈以下の血管内ボリューム及び TcpO2 における登録時から移植後6ヵ月の変
化量について、統計学的に有意な改善が認められた。副次評価項目のうち、6分間歩行
距離及び ABI については、登録時から移植後6ヵ月の変化量で、統計学的な有意差は認
められなかった。
移植後6ヵ月時点における SPP 値 30 mmHg 以上の達成率及び虚血性潰瘍面積の 30%以
上の縮小達成率は、いずれも高かった(95.2%及び 80.0%)。Fontaine 分類は、登録時
から移植後6ヵ月で、約半数(10 例/21 例)の被験者で改善が認められ、悪化した被験
者はいなかった。FAS を対象とした解析では、患肢大切断はなかった。SAS を対象とした
解析では、患肢大切断が1例で発生し、移植後1年時の無切断率は、95.5%(95%信頼
区間:71.9%-99.3%)であった。
○安全性の評価結果
有害事象は22例中20例(90.9%)に、副作用は22例中20例(90.9%)に発現した。発
現率が50.0%以上であった有害事象は、C-反応性蛋白増加及びヘモグロビン減少が各20
例(90.9%)、血中アルブミン減少及び四肢痛が各18例(81.8%)、総蛋白減少16例(72.7%)
及び白血球数増加11例(50.0%)であり、いずれも移植直後に発現していた。そのうち、
副作用と判定された有害事象は、C-反応性蛋白増加及びヘモグロビン減少が各20例
(90.9%)、血中アルブミン減少及び四肢痛が各18例(81.8%)、総蛋白減少16例(72.7%)
及び白血球数増加11例(50.0%)であった。なお、発現した有害事象のうち、後遺症が
あった有害事象はなかった。
移植後1年時の全生存率は95.5%(95%信頼区間:71.9%-99.3%)、移植後2年時の
全生存率は89.5%(95%信頼区間:63.6%-97.3%)であった。
○結論
本試験の結果から、従来の治療法に対し抵抗性を示すFontaine分類III度~IV度のバー
ジャー病患者に対し、自家骨髄単核球細胞移植による血管再生療法の有効性が確認され
た。
また、安全性評価において、問題となる所見は認められなかった。
2.先進医療技術審査部会における審議概要及び検討結果
(1) 開催日時:令和5年 10 月 12 日(木)16:00~
(第 154 回 先進医療技術審査部会)
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⑦Fontaine分類
⑧患肢大切断の有無及び大切断までの期間
○予定症例数:25例(登録症例数:22例)
○試験期間:2017年10月~2022年5月
臨床研究登録ID : jRCTb050190082
医療技術の試験結果:
○有効性の評価結果
主要評価項目である患側 SPP 値の登録時から移植後6ヵ月の変化量の中央値は 24.0
mmHg であり、統計学的に有意な改善が認められた。
副次評価項目では、Numerical Rating Scale による疼痛評価、造影 CT 検査による患
肢の膝窩動脈以下の血管内ボリューム及び TcpO2 における登録時から移植後6ヵ月の変
化量について、統計学的に有意な改善が認められた。副次評価項目のうち、6分間歩行
距離及び ABI については、登録時から移植後6ヵ月の変化量で、統計学的な有意差は認
められなかった。
移植後6ヵ月時点における SPP 値 30 mmHg 以上の達成率及び虚血性潰瘍面積の 30%以
上の縮小達成率は、いずれも高かった(95.2%及び 80.0%)。Fontaine 分類は、登録時
から移植後6ヵ月で、約半数(10 例/21 例)の被験者で改善が認められ、悪化した被験
者はいなかった。FAS を対象とした解析では、患肢大切断はなかった。SAS を対象とした
解析では、患肢大切断が1例で発生し、移植後1年時の無切断率は、95.5%(95%信頼
区間:71.9%-99.3%)であった。
○安全性の評価結果
有害事象は22例中20例(90.9%)に、副作用は22例中20例(90.9%)に発現した。発
現率が50.0%以上であった有害事象は、C-反応性蛋白増加及びヘモグロビン減少が各20
例(90.9%)、血中アルブミン減少及び四肢痛が各18例(81.8%)、総蛋白減少16例(72.7%)
及び白血球数増加11例(50.0%)であり、いずれも移植直後に発現していた。そのうち、
副作用と判定された有害事象は、C-反応性蛋白増加及びヘモグロビン減少が各20例
(90.9%)、血中アルブミン減少及び四肢痛が各18例(81.8%)、総蛋白減少16例(72.7%)
及び白血球数増加11例(50.0%)であった。なお、発現した有害事象のうち、後遺症が
あった有害事象はなかった。
移植後1年時の全生存率は95.5%(95%信頼区間:71.9%-99.3%)、移植後2年時の
全生存率は89.5%(95%信頼区間:63.6%-97.3%)であった。
○結論
本試験の結果から、従来の治療法に対し抵抗性を示すFontaine分類III度~IV度のバー
ジャー病患者に対し、自家骨髄単核球細胞移植による血管再生療法の有効性が確認され
た。
また、安全性評価において、問題となる所見は認められなかった。
2.先進医療技術審査部会における審議概要及び検討結果
(1) 開催日時:令和5年 10 月 12 日(木)16:00~
(第 154 回 先進医療技術審査部会)
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