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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24331.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和3年度 第3回 3/11)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
22 COVID-19
23 COVID-19
24 COVID-19
25
コロナウイルス
感染
出典
概要
Emerg Infect Dis.
27(2021)104-112
SARS-CoV-2を口鼻接種したブタ及びナイーブブタを飼育し、血液試料、直
腸・口腔・鼻腔ぬぐい液試料及び鼻腔洗浄試料を採取し感染状況を調べ
た。過去の研究とは異なり、本研究ではブタがSARS-CoV-2に対し低レベル
の感受性であることが認められた。また、SARS-CoV-2未接種のブタの感染
は認められなかった。
Transfus Apher Sci.
60(2021)103105
献血後に症状が現れSARS-CoV-2陽性と判定されたドナー由来の血小板
製剤又は赤血球製剤を投与された血液悪性腫瘍患者7例について、献血後
の感染の有無を報告したものである。7例中6例は、輸血後に鼻咽頭スワブ
がSARS-CoV-2陰性であり感染を認めなかった。赤血球製剤を投与された
外来患者1例は、輸血2日後に鼻咽頭スワブがSARS-CoV-2陽性であった。
当該患者に投与された赤血球製剤のドナーは、献血後10日目にCOVID-19
様症状(発熱及びインフルエンザ様症状)を呈した。当該ドナーは発症1カ月
後に受けた検査はSARS-CoV-2陰性であり、2カ月後に受けた検査で抗
SARS-CoV-2核たん白質抗体も陰性であった。なお、陽性となった受血者は
外来患者であり、市中で感染したことも考えられる。
Transfusion. 61(2021)23842391
2020年3月7日から9月25日に採取されたドナー血液のミニプール(MP)にお
けるSARS-CoV-2 RNA陽性率を調査したところ、約258,000のドナー血液に
相当する17,995MPのうち、16名のドナー血液から構成されるMPの3件が陽
性であった。その結果、献血血液100,000件中1.16件がSARS-CoV-2 RNA
陽性だと推定され、SARS-CoV-2 RNA陽性検体は、抗SARS-CoV-2抗体陰
性であり、ウイルス量は<1,000から<4,000copies/mLと推定された。培養細
胞における実験の結果、感染性は観察されなかった。
ProMED-mail
20210522.8375930
2021年3月にフロリダ大学の研究者は、2014年から2015年にハイチで発熱し
た3人の子供の血液中からヒトに感染するブタデルタコロナウイルスを初め
て検出した。研究者たちは血清サンプルをサルの細胞に移し、既知のブタデ
ルタコロナウイルスと遺伝的に一致するウイルスを増殖させた。
ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州の乳房縮小手術を受けた健康な女性
及び浸潤性乳癌と診断され乳房切除術又は乳房部分切除術を受けた女性
由来の外科的に切除された乳腺組織について、ウシ白血病ウイルス(BLV)
レトロウイルス感
の4つの遺伝子の存在について分析した結果、ヒト試料の86.4%がPCRで陽
26
One Health. 13(2021)100252
染
性を示した。リオ・グランデ・ド・スル州のウシ由来BLV DNAとヒト由来BLV
DNAのヌクレオチド同一性は97.8-99.7%であった。これにより、ヒトにおける
BLV DNAの存在と、ウシBLVとの遺伝的近縁性が明確に示され、人畜共通
病原体である可能性が強く示唆された。
27
全身性ウイルス Emerg Microbes Infect.
感染
10(2021)1200-1208
中国内モンゴル自治区において、ダニ咬傷7日後に頭痛を含む多様な症状
を伴う熱性疾患を発現した男性から、黒竜江省のダニ類から検出されたベイ
ジナイロウイルス(BJNV)と約97-99%の同一性を有する断片が認められ
た。さらに同病院でダニ咬傷のため入院した患者658人のうち、129人がリア
ルタイムRT-PCRでBJNV感染が認められた。調査の結果、BJNV RNAは複
数のダニ種から検出され、内モンゴルのウシとヒツジはBJNV RNA陽性率が
高かった。これにより、BJNVが中国北東部の熱性疾患と関連する可能性が
示され、さらに、ダニが潜在的ベクターである可能性及びヒツジとウシが保
有宿主となる可能性が示された。
28 熱性感染症
北海道において、ダニ媒介性急性熱性疾患と関連する新しいナイロウイル
スであるエゾウイルスを発見した。患者2名の検体からウイルスを分離培養
し、樹立した検査法により、これまでにダニ媒介性感染症と疑われた248検
Nat Commun. 12(2021)5539
体を後方視的に調査した結果、7名の感染者が北海道内で発生していた。こ
のウイルスがマダニや野生動物にも感染しており、北海道内に定着している
との報告である。
29 ウイルス感染
ProMED-mail
20210911.8661849
ロシアの専門家は、発熱症状を引き起こす新しいウイルスを発見し、Manych
と名付けた。このウイルスは、クリミア・コンゴ出血熱が確認されたロストフ州
の医療機関においてヒトの血清サンプルから発見された。
ProMED-mail
20210917.8675483
Alaska Division of Public Healthの報告によると、2例の患者(それぞれ2021
年7月、8月受診)が、天然痘、サル痘及び牛痘と同属に由来する最近発見さ
れた種であるAlaskapox(二本鎖DNAウイルス)の3例目、4例目と診断され
た。 初めの2例は、2015年と2020年に確認されたFairbanks地域住民であり、
腕に同様の病変を認めた。全4例中3例の患者がネコを飼っており、ネコが
ウイルスの中間宿主の役割を果たし、本ウイルスをヒトに感染させる可能性
があることに言及している。
30 ウイルス感染
4
感染症(PT)
22 COVID-19
23 COVID-19
24 COVID-19
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コロナウイルス
感染
出典
概要
Emerg Infect Dis.
27(2021)104-112
SARS-CoV-2を口鼻接種したブタ及びナイーブブタを飼育し、血液試料、直
腸・口腔・鼻腔ぬぐい液試料及び鼻腔洗浄試料を採取し感染状況を調べ
た。過去の研究とは異なり、本研究ではブタがSARS-CoV-2に対し低レベル
の感受性であることが認められた。また、SARS-CoV-2未接種のブタの感染
は認められなかった。
Transfus Apher Sci.
60(2021)103105
献血後に症状が現れSARS-CoV-2陽性と判定されたドナー由来の血小板
製剤又は赤血球製剤を投与された血液悪性腫瘍患者7例について、献血後
の感染の有無を報告したものである。7例中6例は、輸血後に鼻咽頭スワブ
がSARS-CoV-2陰性であり感染を認めなかった。赤血球製剤を投与された
外来患者1例は、輸血2日後に鼻咽頭スワブがSARS-CoV-2陽性であった。
当該患者に投与された赤血球製剤のドナーは、献血後10日目にCOVID-19
様症状(発熱及びインフルエンザ様症状)を呈した。当該ドナーは発症1カ月
後に受けた検査はSARS-CoV-2陰性であり、2カ月後に受けた検査で抗
SARS-CoV-2核たん白質抗体も陰性であった。なお、陽性となった受血者は
外来患者であり、市中で感染したことも考えられる。
Transfusion. 61(2021)23842391
2020年3月7日から9月25日に採取されたドナー血液のミニプール(MP)にお
けるSARS-CoV-2 RNA陽性率を調査したところ、約258,000のドナー血液に
相当する17,995MPのうち、16名のドナー血液から構成されるMPの3件が陽
性であった。その結果、献血血液100,000件中1.16件がSARS-CoV-2 RNA
陽性だと推定され、SARS-CoV-2 RNA陽性検体は、抗SARS-CoV-2抗体陰
性であり、ウイルス量は<1,000から<4,000copies/mLと推定された。培養細
胞における実験の結果、感染性は観察されなかった。
ProMED-mail
20210522.8375930
2021年3月にフロリダ大学の研究者は、2014年から2015年にハイチで発熱し
た3人の子供の血液中からヒトに感染するブタデルタコロナウイルスを初め
て検出した。研究者たちは血清サンプルをサルの細胞に移し、既知のブタデ
ルタコロナウイルスと遺伝的に一致するウイルスを増殖させた。
ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州の乳房縮小手術を受けた健康な女性
及び浸潤性乳癌と診断され乳房切除術又は乳房部分切除術を受けた女性
由来の外科的に切除された乳腺組織について、ウシ白血病ウイルス(BLV)
レトロウイルス感
の4つの遺伝子の存在について分析した結果、ヒト試料の86.4%がPCRで陽
26
One Health. 13(2021)100252
染
性を示した。リオ・グランデ・ド・スル州のウシ由来BLV DNAとヒト由来BLV
DNAのヌクレオチド同一性は97.8-99.7%であった。これにより、ヒトにおける
BLV DNAの存在と、ウシBLVとの遺伝的近縁性が明確に示され、人畜共通
病原体である可能性が強く示唆された。
27
全身性ウイルス Emerg Microbes Infect.
感染
10(2021)1200-1208
中国内モンゴル自治区において、ダニ咬傷7日後に頭痛を含む多様な症状
を伴う熱性疾患を発現した男性から、黒竜江省のダニ類から検出されたベイ
ジナイロウイルス(BJNV)と約97-99%の同一性を有する断片が認められ
た。さらに同病院でダニ咬傷のため入院した患者658人のうち、129人がリア
ルタイムRT-PCRでBJNV感染が認められた。調査の結果、BJNV RNAは複
数のダニ種から検出され、内モンゴルのウシとヒツジはBJNV RNA陽性率が
高かった。これにより、BJNVが中国北東部の熱性疾患と関連する可能性が
示され、さらに、ダニが潜在的ベクターである可能性及びヒツジとウシが保
有宿主となる可能性が示された。
28 熱性感染症
北海道において、ダニ媒介性急性熱性疾患と関連する新しいナイロウイル
スであるエゾウイルスを発見した。患者2名の検体からウイルスを分離培養
し、樹立した検査法により、これまでにダニ媒介性感染症と疑われた248検
Nat Commun. 12(2021)5539
体を後方視的に調査した結果、7名の感染者が北海道内で発生していた。こ
のウイルスがマダニや野生動物にも感染しており、北海道内に定着している
との報告である。
29 ウイルス感染
ProMED-mail
20210911.8661849
ロシアの専門家は、発熱症状を引き起こす新しいウイルスを発見し、Manych
と名付けた。このウイルスは、クリミア・コンゴ出血熱が確認されたロストフ州
の医療機関においてヒトの血清サンプルから発見された。
ProMED-mail
20210917.8675483
Alaska Division of Public Healthの報告によると、2例の患者(それぞれ2021
年7月、8月受診)が、天然痘、サル痘及び牛痘と同属に由来する最近発見さ
れた種であるAlaskapox(二本鎖DNAウイルス)の3例目、4例目と診断され
た。 初めの2例は、2015年と2020年に確認されたFairbanks地域住民であり、
腕に同様の病変を認めた。全4例中3例の患者がネコを飼っており、ネコが
ウイルスの中間宿主の役割を果たし、本ウイルスをヒトに感染させる可能性
があることに言及している。
30 ウイルス感染
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