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06 参考資料1-3 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)に対するワクチンに関する報告書 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36630.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第22回 12/1)《厚生労働省》 |
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参考資料1
厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会
予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会
肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)に対する
ワクチンに関する報告書
平成 29 年9月 14 日に開催された第 19 回予防接種基本方針部会において、平成 31 年度以降の
定期接種の対象者について議論するにあたり、下記の方針で進めることについて了承された。
平成 31 年度以降の定期接種の対象者について、技術的な観点から、ワクチン評価に関
する小委員会において検討を行う。
同小委員会において検討を行うにあたり、国立感染症研究所に、改めて 23 価肺炎球菌
ポリサッカライドワクチン(PPSV23)に関するファクトシートを作成頂く。
また、13 価結合型ワクチン(PCV13)についても、内容に含めるべきとの意見があり、国立感
染症研究所とも内容を相談していくこととなった。
平成 30 年5月 17 日及び6月 28 日に開催されたワクチン評価に関する小委員会において、国立
感染症研究所がとりまとめた「23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンファクトシート(平
成 28 年5月 14 日)」
(別添)等の最新の科学的知見に基づいて医学的・科学的な観点から検討を行
った。肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)のワクチンに関する評価結果の概要は以下
のとおりである。
評価結果
肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)は、個人の発病または重症化を防止することを
主な目的として B 類疾病に指定されている。肺炎球菌感染症の最も重症な病態が、侵襲性肺炎球菌
感染症(IPD)であり、予防接種は、IPD の予防が最も重視されるべきである。
65 歳以上の高齢者における、PPSV23 がカバーする血清型による IPD は、IPD 全体のうち 60%程
度であるが、それらの IPD に対する PPSV23 の有効性は 39%と報告されている。PPSV23 の初回接種
における有効性、安全性及び医療経済学的評価について、一定の評価ができることから、平成 31
年度以降も、65 歳の方に対する定期接種として継続することが望ましいと考えられる。また、再接
種については、効果持続期間や再接種の対象者に関するデータがまだ少ないことや、再接種の臨床
的な有効性のエビデンスは明確になっていないことから、引き続き、検討を行うことが求められる。
なお、平成 26 年 10 月以降5年間の経過措置の実績や今後のあり方に関しては、接種率や接種記録
の状況も勘案しながら総合的な判断が必要であることから、基本方針部会で審議をすることが妥当
である。
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厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会
予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会
肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)に対する
ワクチンに関する報告書
平成 29 年9月 14 日に開催された第 19 回予防接種基本方針部会において、平成 31 年度以降の
定期接種の対象者について議論するにあたり、下記の方針で進めることについて了承された。
平成 31 年度以降の定期接種の対象者について、技術的な観点から、ワクチン評価に関
する小委員会において検討を行う。
同小委員会において検討を行うにあたり、国立感染症研究所に、改めて 23 価肺炎球菌
ポリサッカライドワクチン(PPSV23)に関するファクトシートを作成頂く。
また、13 価結合型ワクチン(PCV13)についても、内容に含めるべきとの意見があり、国立感
染症研究所とも内容を相談していくこととなった。
平成 30 年5月 17 日及び6月 28 日に開催されたワクチン評価に関する小委員会において、国立
感染症研究所がとりまとめた「23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンファクトシート(平
成 28 年5月 14 日)」
(別添)等の最新の科学的知見に基づいて医学的・科学的な観点から検討を行
った。肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)のワクチンに関する評価結果の概要は以下
のとおりである。
評価結果
肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る。)は、個人の発病または重症化を防止することを
主な目的として B 類疾病に指定されている。肺炎球菌感染症の最も重症な病態が、侵襲性肺炎球菌
感染症(IPD)であり、予防接種は、IPD の予防が最も重視されるべきである。
65 歳以上の高齢者における、PPSV23 がカバーする血清型による IPD は、IPD 全体のうち 60%程
度であるが、それらの IPD に対する PPSV23 の有効性は 39%と報告されている。PPSV23 の初回接種
における有効性、安全性及び医療経済学的評価について、一定の評価ができることから、平成 31
年度以降も、65 歳の方に対する定期接種として継続することが望ましいと考えられる。また、再接
種については、効果持続期間や再接種の対象者に関するデータがまだ少ないことや、再接種の臨床
的な有効性のエビデンスは明確になっていないことから、引き続き、検討を行うことが求められる。
なお、平成 26 年 10 月以降5年間の経過措置の実績や今後のあり方に関しては、接種率や接種記録
の状況も勘案しながら総合的な判断が必要であることから、基本方針部会で審議をすることが妥当
である。
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