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13参考資料2-1_高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについて(第22回ワクチン評価に関する小委員会 資料1) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36952.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第58回 12/20)《厚生労働省》
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高齢者に対する肺炎球菌ワクチンに関する論点について
まとめ
【高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの現状等】
• 高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについては、平成26年に定期接種に位置づけ、接種の対象者を「65歳の高齢者等」として実施し
つつ、それ以上の世代についても接種機会を提供する目的で、経過措置を設けてきた。
• 2回の経過措置を経て、本来の接種対象年齢を超えた方における接種状況は65歳の方における接種率と同等程度となっている。
【侵襲性肺炎球菌感染症の疾病負荷、ワクチンに関する知見等】
• 15歳以上における侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)全体の年間累積罹患者数は、高齢者におけるPPSV23の定期接種化後、新型コロナ
流行前までは、減少していなかった。
• 15歳以上におけるIPDの症例から検出された肺炎球菌の血清型において、現在利用可能な他の肺炎球菌ワクチンと比べ、PPSV23で
カバーされる割合は比較的高い。
【その他】
• 結合型肺炎球菌ワクチン(PCV)はポリサッカライドワクチン(PPSV)と比較して、カバーされている血清型においては、より強
い免疫原性を有し、ワクチンの有効性についてもより高いことが期待される。
• 我が国においては、PCV20が高齢者の肺炎球菌感染症予防を目的に薬事申請されている。

事務局案
【論点1 高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの接種プログラムの現状を踏まえた今後の検討方針について】
• IPDの疾病負荷の推移や、ワクチンに関する知見等を踏まえ、65歳の高齢者等に対するPPSV23の定期接種開始後の状況についてど
う考えるか。

• PPSVよりも優れた有効性が期待できるPCVについて、多価ワクチンの開発や薬事申請の状況等を踏まえ、本委員会において必要な
検討を行うこととしてはどうか。
具体的には、ワクチン開発企業へのヒアリングや、ファクトシートの改訂要否に関する検討等を行うこととしてはどうか。
【論点2 高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの対象者に係る経過措置について】
• 2回の経過措置(10年間)を通じた接種機会の提供の状況、PPSVの有効性に関する知見、その他高齢者に対する肺炎球菌ワクチン
を取り巻く状況等を踏まえ、対象者に係る経過措置を予定どおり終了することとしてはどうか。

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