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資料4 シームレスな卒前・卒後研修の実現に向けて(日本病院薬剤師会提出資料) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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資料4

令和5年度新薬剤師養成問題懇談会(新六者懇)
、日本病院薬剤師会・資料

「シームレスな卒前・卒後研修の実現に向けて」
・なぜ、卒後研修が必要なのか?
学部で行う卒前の実習は、薬剤師業務を体験することで、薬剤師の業務を
知り、役割を理解することである。ノンライセンスの立場であることから、
指導薬剤師の監督下のもとに実習を実施するだけなく、実施可能な業務とそ
うでない業務が現実に存在する。一方、学生の大きな特徴は、実習の目標や
課題に取り組むための時間が現場の薬剤師に比べて十分にある。この条件の
下に、学生の実習時に培って欲しい能力は、自己研鑽能力、発疑能力、課題
解決能力である。さらには、対物・対人業務の別なく、さまざまな課題をみ
つけ(発疑能力)、学生自身がじっくり考える(自己研鑽能力、課題解決能
力)など、思考力を醸成する。また、患者とその薬物治療に向き合うことで
コミュニケーション力や医療安全とは何か肌で感じ、医療人として薬剤師と
しての感性を培うものである。即ち、卒前の実務実習は薬剤師業務を理解し、
それらを通して医療人・薬剤師としての感性を磨き思考を身につける場である。
一方、病院や薬局等臨床現場に勤める薬剤師はライセンスに基づいて(社会的
責任のある立場で)、患者中心の視点をもち、個別化医療の実現に向け、生涯に
わたり自己研鑽していく必要がある。医療の担い手の一員として、医療機関や地域
医療の現場で、薬学の視点を「チーム医療」に反映するための臨床能力を養うこと
を目的に、薬剤師として基盤形成の時期に研修を行うことが必要であると考える。
特に、病棟で担当患者を持った上で、服薬指導や多職種との連携、チーム医療
を実践し、医療人としての責任感や使命感を身につけることは、今後の薬剤師に
求められる役割の充実化を図る上で基盤となるものと考える。
また、医療の高度化、複雑化が進む中、ジェネラリストとして薬物治療のマネジメ
ントができるようにするために、研修期間に多くの業務を実践し研鑽を積む必要が
あるため、卒後研修は 1 年間は必要と考えている。
・シームレスな研修とは具体的に何か?
卒後研修の実施にあたり卒前実習との連携及び位置づけの整理が重要であ
る。繰り返すが、卒前は主に実務実習を通して薬剤師を理解し、医療人・薬

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