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参考資料2○先進医療技術の保険導入について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html
出典情報 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》
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【学会より提出された報告書「先進医療として実施した粒子線治療と既存の放射線治療との比
較」より抜粋】
問:原発性肺癌において、既存の X 線を用いた放射線治療と比較して粒子線治療は有用か?
早期肺癌
・ 粒子線治療は,SBRT と比較して全生存割合,無増悪生存割合において優越性が示唆され,根治
手術拒否例では手術成績に匹敵する結果であった.
・ 間質性肺炎合併例での肺臓炎発生リスクは,SBRT より有意に低下することが示唆された.

局所進行肺癌:
・ 粒子線治療は,X 線と比較して無増悪生存割合において優越性が示唆された.


X 線による根治照射不能例に対する粒子線治療は全体と同程度の生存割合を示し,根治を目指

した治療が可能であることが示唆された.

問:食道癌に対して,既存の X 線を用いた放射線治療と比較して粒子線治療は優れているか?
・ 食道癌に対する粒子線治療は,X線治療と比べて生存率では良好な傾向を認め,照射中のリンパ
球数の減少を抑制するとともに,照射後の心肺毒性を明らかに軽減できる治療として期待できる.

問:脈管侵襲を伴う肝細胞癌や肝機能不良な肝細胞癌において,既存の X 線を用いた放射線治療
と比較して粒子線治療は有用か?
・ 脈管侵襲を伴う肝細胞癌に対する粒子線治療は,SBRT や3DCRT と比較して生存率において優越
性が示唆された.
・ 肝機能不良な肝細胞癌に対する粒子線治療は,生存率において3DCRT と比較して優越性が示唆
され, SBRT と比較して優越性を示唆する傾向を認めた。

問:胆道癌(肝内を除く)において既存の X 線を用いた放射線治療と比較して粒子線治療は有用か?
・ 胆道癌(肝内を除く)に対する粒子線治療は,X 線治療(3DCRT,IMRT および SBRT)と比較し
て生存率において優越性が示唆された。

問:婦人科癌(大腫瘍径の局所進行子宮頸部扁平上皮癌,婦人科領域悪性黒色腫)において,既存の
X 線を用いた放射線治療と比較して粒子線治療は有用か?
・ 大腫瘍径(6.0cm 以上)の局所進行子宮頸部扁平上皮癌に対する重粒子線治療は,同病態での X
線治療と比較して生存率において優越性が示唆された.
・ 婦人科領域の手術非適応悪性黒色腫に対する重粒子線治療は,X 線治療と比べ生存率において優
れている可能性が示唆された.

問:転移性肝腫瘍,転移性肺腫瘍,リンパ節転移において既存の X 線を用いた放射線治療と比較して
粒子線治療は有用か?

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