よむ、つかう、まなぶ。
別紙4○先進医療実施医療機関からの報告について (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html |
出典情報 | 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
別紙4
先進医療会議からの指摘事項に対する回答
先進医療技術名:告示番号A7「末梢血単核球移植による血管再生治療」
令和6年2月16日
所属・氏名:国立大学法人三重大学医学部附属病院
循環器内科 土肥 薫
以下の点について検討し,ご回答をお願いいたします。
1. 当該技術を実施している1症例の治療経過について
当該技術については、令和5年 11 月時点で、1名の患者が治療を継続しているとのこ
とですが、治療が長期間に及んでいることから、その治療経過を含め、当該1例の詳細
について、ご説明をお願いします。
【回答】
Buerger 病、2 型糖尿病の 59 歳男性。
当院で Buerger 病に対する血管再生治療を何度も施行されている方。
中学生の頃から冬期、特に運動時に四肢の末梢に冷感に伴う異常感覚・痛みを自覚す
るようになった。安静・保温により数時間ほどで改善していた。間欠性跛行を認めると
きもあった。1995 年(30 歳時)右示指指尖部に潰瘍が出現し、他院を受診した。血管
造影にて右上肢で尺骨動脈の近位部での途絶と第 3~5 指での血流低下を認め、右下肢
で後脛骨動脈・腓骨動脈が近位部で途絶、前脛骨動脈は足関節レベルで途絶、足背には
側副血行路を認めた。以上より Buerger 病と診断された。
潰瘍が出現する毎に、PGE1 製剤点滴、星状神経節ブロック・腰部交感神経節ブロッ
クでコントロールできていた。
2002 年 6 月 骨髄幹細胞移植による血管再生治療(左下肢)
2003 年 2 月 骨髄幹細胞移植による血管再生治療(両側上肢、右下肢)
2010 年 3 月
左中指指尖部壊死、一部骨露出、下肢痛出現
2010 年 7 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2010 年 8 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2010 年 12 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
2011 年 1 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
2017 年 1 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 3 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 3 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 7 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
(それぞれの治療後は四肢の末梢の冷感の改善、サーモグラフィーによる四肢体温
の改善がみられている。)
1
先進医療会議からの指摘事項に対する回答
先進医療技術名:告示番号A7「末梢血単核球移植による血管再生治療」
令和6年2月16日
所属・氏名:国立大学法人三重大学医学部附属病院
循環器内科 土肥 薫
以下の点について検討し,ご回答をお願いいたします。
1. 当該技術を実施している1症例の治療経過について
当該技術については、令和5年 11 月時点で、1名の患者が治療を継続しているとのこ
とですが、治療が長期間に及んでいることから、その治療経過を含め、当該1例の詳細
について、ご説明をお願いします。
【回答】
Buerger 病、2 型糖尿病の 59 歳男性。
当院で Buerger 病に対する血管再生治療を何度も施行されている方。
中学生の頃から冬期、特に運動時に四肢の末梢に冷感に伴う異常感覚・痛みを自覚す
るようになった。安静・保温により数時間ほどで改善していた。間欠性跛行を認めると
きもあった。1995 年(30 歳時)右示指指尖部に潰瘍が出現し、他院を受診した。血管
造影にて右上肢で尺骨動脈の近位部での途絶と第 3~5 指での血流低下を認め、右下肢
で後脛骨動脈・腓骨動脈が近位部で途絶、前脛骨動脈は足関節レベルで途絶、足背には
側副血行路を認めた。以上より Buerger 病と診断された。
潰瘍が出現する毎に、PGE1 製剤点滴、星状神経節ブロック・腰部交感神経節ブロッ
クでコントロールできていた。
2002 年 6 月 骨髄幹細胞移植による血管再生治療(左下肢)
2003 年 2 月 骨髄幹細胞移植による血管再生治療(両側上肢、右下肢)
2010 年 3 月
左中指指尖部壊死、一部骨露出、下肢痛出現
2010 年 7 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2010 年 8 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2010 年 12 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
2011 年 1 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
2017 年 1 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 3 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 3 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(左上下肢)
2017 年 7 月 末梢血単核球移植による血管再生治療(右上下肢)
(それぞれの治療後は四肢の末梢の冷感の改善、サーモグラフィーによる四肢体温
の改善がみられている。)
1